長野から東京にある無線機をリモート運用します。長野を操作所、東京を送信所と定義しています。インターネットがあればどこからでも運用が可能です。 |
東京送信所では、IC-7610、IC-9700が運用可能です。IC-7610は、HF帯、50MHz帯、IC-9700は、144MHz帯、430MHz帯、1200MHz帯の運用が可能です。(IC-7300をIC-7610へ交換しました。ポート番号は、同一で使用) ・IC-7610は、サーバー機能付きです。本体のLAN端子にLANケーブルを直接接続します。 ・IC-9700は、サーバー機能付きです。本体のLAN端子にLANケーブルを直接接続します。 IC-7610、IC-9700は、FT8やCtestwinなどのソフトを使用するために、別途購入したUSBケーブルも接続しておきます。 IC-705は、バッテリーを充電する必要があるため、短時間であれば問題ないですが、長期のリモート運用には不向きと判断しました。(現在、予備機) |
東京送信所と長野操作所の構成図 |
東京送信所の固定IPアドレスを設定するルーターには、ELECOM WRC-1167GHBK2-Sを使用しています。古いルーターなので、すでに生産終了となっている可能性があります。ボックスに格納しているので、このルータの無線LANはOFFにしています。 |
WRC-1167GHBK2-Sで各無線機にポートフォワーディングする設定です。 ・IP9258には、ポート30001を設定しています。 ・IC-7610には、ポート50001〜50003を設定しています。 ・IC-9700には、ポート50004〜50006を設定しています。 ・IC-705には、ポート50007〜50009を設定しています。 ・CW Keyには、ポート50013を設定しています。(別装置のため予備) |
無線機の電源ON/OFF、および、パソコンの起動には、IP Power 9258を使用します。IP Power 9258には、LAN経由でサーバーパソコンを起動する機能が付いています。 |
IP Power 9258やパソコンの電源をON/OFFするためにミニスマートWiFiプラグを使用します。スマートフォンから電源を制御することができます。 ・IP Power 9258、パソコン用のスマートコンセントは、通常ON状態で使用します。 ・動作不能となった場合に電源を切ることが出来るようにしています。 無線ルータは、BuffaloのWHR-1166DHP3を使用しています。 ・IC-705は、2.4GHzのWiFi経由で接続します。 ・スマートコンセントは、2.4GHzのWiFi経由で接続します。 ・ノートパソコンやスマートフォンなども接続されます。 |
リモート運用機器のミニスマートWiFiプラグは、通常全てONで使用します。スマートフォンで状態を確認することが出来ます。いざとなったら、該当のスマートコンセントをタップしてOFFにします。 |
長野操作所のパソコンには、RS-BA1のクライアントソフトをインストールしておきます。 |
Chromeなどから東京のIP Power 9258にインターネット経由で接続しログインします。IP Power CGI ControlのSDK_Sampleを使用すればダイレクトに電源ON/OFFも可能です。 |
IP9258の該当コンセントをクリックし、無線機の電源をONにします。 |
必要に応じて、IP9258のNetwork Wakeup機能を使いサーバーパソコンを起動します。起動後は、「Chrome Remote Desktop」でサーバーパソコンを操作します。 |
長野操作所のパソコンのRS-BA1クライアントソフトを起動してIC-9700と接続します。パソコンには、「単一指向性のコンデサーマイク」と「リモートエンコーダーRC-28」を接続しています。 RC-28は値段が少し高いですが、周波数合わせと、送信操作を簡単に行うことが出来ます。 |
<430FMの運用>RS-BA1のクライアントソフトの起動には手順があります。 1.Icom Remote Utilityを起動し、IC-9700無線機と接続します。画面右上 2.RS-BA1 Remote Control Ver2を起動し無線機とやり取りする画面を表示します。画面左 3.スコープは、RS-BA1 Remote Control Ver2を操作して表示します。 ※ネットワークの通信速度が遅いとまともに表示されません。 |