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アマチュア無線 リモート運用

IC-7300 VS FTDX10REMOTE

東京からのリモート運用構成

 

 東京から長野にある無線機をリモート運用します。東京を操作所、長野を送信所と定義しています。インターネットがあればどこからでも運用が可能です。
 今回は、IC-7300とFTDX10でリモート運用を比較してみます。
IC-7300、FTDX10は、スコープが使えるのでFBです。

・IC-7300は、パソコンにRS-BA1 Ver2のサーバーソフトをインストールしてパソコン経由でインターネットに接続します。
・FTDX10は、SCU-LAN10経由でインターネットに接続します。

 
 長野送信所と東京操作所の構成図

 WRC-2533GST2で各無線機にポートフォワーディングする設定です。
・FTDX10には、ポート49990〜49993を設定しています。
・IC-7300には、ポート50001〜50003を設定しています。
 



東京からIC-7300をリモート運用


 東京操作所のパソコンには、RS-BA1のクライアントソフトをインストールしておきます。
 
<IC-7300+RS-BA1 Ver2のセットアップの概要>
1.IC-7300とサーバーパソコンをUSBケーブルで接続します。

2.サーバー側のパソコンを起動し、RS-BA1のサーバーソフトを起動します。

3.クライアント側のパソコンを起動し、RS-BA1のクライアントソフトを起動します。

4.クライアント側のRS-BA1のクライアントソフトでIC-7300を操作します。

5.クライアント側のパソコンには、「単一指向性のコンデサーマイク」と「リモートエンコーダーRC-28」を接続しています。RC-28は値段が少し高いですが、周波数合わせと、送信操作を簡単に行うことが出来ます。

※RS-BA1ソフトは有料です。USBケーブルを接続するだけでリモート運用が可能です。

        
 

 <7MHzのCW運用>RS-BA1のクライアントソフトの起動には手順があります。
1.Icom Remote Utilityを起動し、IC-7300と接続します。
2.RS-BA1 Remote Control Ver2を起動し無線機とやり取りする画面を表示します。
3.スコープは、RS-BA1 Remote Control Ver2を操作して表示します。
  ※ネットワークの通信速度が遅いとまともに表示されません。
 

 <CWの送信>Keyは、キーボードで入力します。
1.キーボードで欧文の送信は可能です。
2.599 QSLのような交信は、コールサイン、5NN、73TUなどをプリセット出来ます。
3.和文は、別途装置を用意しないと出来ません。
  ※ネットワークの通信速度が遅いとまともに表示されません。
 

 <7MHzのSSB運用>RS-BA1のクライアントソフトの起動には手順があります。
1.Icom Remote Utilityを起動し、IC-7300と接続します。
2.RS-BA1 Remote Control Ver2を起動し無線機とやり取りする画面を表示します。
3.スコープは、RS-BA1 Remote Control Ver2を操作して表示します。
  ※ネットワークの通信速度が遅いとまともに表示されません。
 



東京からFTDX10をリモート運用


 東京操作所のパソコンには、SCU-LAN10ネットワーク リモートコントロールソフトをインストールしておきます。
 
<FTDX10+SCU-LAN10のセットアップの概要>
1.SCU-LAN10の設定を行います。SCU-LAN10は、FTDX10本体のUSBへ接続するため、FT8などは、SCU-17を経由してFTDX10本体のRS-232CとDATAポートへ接続する必要があります。

2.YAESUのサイトから「ネットワーク リモートコントロールソフトウエア」をダウンロードしクライアントパソコンへインストールします。(無償でダウンロードできます。)

3.インストールが完了すると「YAESU SCU-LAN10 Setting Tool」と「YAESU SCU-LAN10」のアイコンがディスクトップに作成されます。

4.YAESU SCU-LAN10 Setting Toolで各種設定を行います。

※FTDX10は、SCU-LAN10のハードウェアが無いとネットワークへ接続できません。

        
 

YAESU SCU-LAN10起動して電源ボタンをクリックするとFTDX10と接続します。FTDX10と接続が完了すると以下の画面が表示されます。画面表示は、FTDX10本体同様に切り替えることが出来ます。
          
 

<導入して分かった事1>
1.ネットワーク リモートコントロールソフトからSSB運用は出来ました。
2.ATAS-120Aを使用する場合、TUNEボタンをクリックしても動作状態が画面に表示されないようです。ちなみにFTDX10本体では、TUNEが画面の中央に表示されます。
3.リモートの場合は、FC-40を導入して、TUNEボタンを押せば画面で送信中が確認できます。

 

<導入して分かった事2>
1.リモートで、CWモードを運用しようとすると受信は出来ますが、送信は出来ないようです。
2.FTDX10の電源ONは、SCU-LAN10経由でないと出来ません。RS-232Cポートでは電源ONは出来ません。但し、電源OFFは出来ます。
3.FTDX10本体のUSBポートをSCU-LAN10が使用するため、FT8は、SCU-17を経由しないと出来ないようです。