■筋肉を大別すると以下の3タイプがあります。
@【骨格筋】:人体を形作っている
A【心筋】:心臓
B【平滑筋】:胃・腸・膀胱・子宮などの、中が空洞になっている器官や、
血管の壁にみられるので「内臓筋」ともいわれる
特に骨格筋は、全身に大小400種類あまりあり、体重の40%以上を占めています。 その骨格筋の役割には、以下のようなものがあります。
○身体を動かす
○姿勢の保持
○関節の安定
○熱の発生
○衝撃の吸収
○血管・臓器の保護
筋肉の働きは、縮むことのみで、自ら伸びることはありません。
例えば、ある種のトレーニングを繰り返し行っていると、
筋肉が本来の長さに戻りにくくなってしまいます。
それは、筋肉が硬く短くなった緊張状態です。
しかし、 その緊張状態は、何もトレーニングの繰り返しだけで引き起こるわけではなく、
人間は常に身体を動かして日常生活や仕事をする為、
普段から当たり前に筋肉の緊張状態は起こっているのです。
骨格筋は敏速に働きます。そして、とても疲れやすい性質なのです。
その骨格筋の緊張状態を解除し、疲れを取ってあげていないと、「骨格の歪み」となり、
そこから「機能的疾患」が起こり、 「器質的疾患」へと変化して行ってしまうのです。
■よく、「どんなスポーツ、運動が(健康に)良いのですか?」と聞かれる。
健康だけを目的に、しかも効率よくとなると、
ストレッチと筋力(ウエイト)トレーニングが最良。
例えば健康法の代名詞的存在の、
ウォーキング、ジョギング、スイミングは残念ながらそれよりも劣る。
他のスポーツも同様で、健康に直結しているわけではない。
それにスポーツとは趣味的要素など本人の好みなどがあり、
「カラダ」よりも「ココロ」が優先される。ただ、ある種のスポーツ(運動)を続けた結果、
間接的、二次的に健康に貢献していることは間違いない。
あくまでも効率(特に短期間における成果)
を考えたら、ストレッチと筋トレに敵うものはないと思われる。
また、仕事や家庭などで動き回っているので、「運動」になっていると
勘違いしている方も多い。
確かに「運動」ではあるが、健康にはそれ程貢献はしていない。
人間のカラダを科学して、健康を考えた場合、
全身をバランスよく刺激できるものが良い。
そうなると、ストレッチと筋力トレーニングが断然理にかなっているし、
実際、最短距離で体が変化して行く優れものなのです。
■人間は誕生してから、発達、成熟、老化という三つの過程を辿ります。
筋肉(筋力)も同じで、著しく増加する時期(誕生〜20歳位まで)を経て、
ピーク(20代〜40歳位まで)を迎え、
あとは加齢に伴って次第に筋力も低下していきます。
同じく年齢とともに身体(筋肉)も硬くなっていきます。
人間が健康に生きようとした場合、
そしてそれを科学した場合、身体に必要な運動は2種類です。
人生を健康で生き抜くためには、適度な筋肉を必要とし、
また、それを維持しなければいけません。
ひとつ目は、筋肉を作り身体を鍛える運動。
それが、「筋力トレーニング(ウェイトトレーニング)」なのです。
多くのスポーツなどの場合、その競技の特性上、
偏ったカラダの使い方などを要求されることがあります。
しかし、筋力トレーニングは、全身にある筋肉をパーツごとに集中して、
左右均等に満遍なく鍛えられる為に、とても効果的です。
*アートセラピーハウスでは「究極の筋トレ」も指導しています。
■筋肉は適度に使えば肥大し、使わなければ萎縮する性質にあります。
その性質上、使わない筋肉はやせ細り筋力が低下します。
その結果、姿勢が悪い、冷え性、内臓が弱い、疲れやすい、鬱、
更年期障害、脂肪の増加、O脚など様々な原因となります。
人間の動きは、筋肉・骨・関節の絶妙な連係によるものです。
筋肉の「筋収縮」がなければ、身体を動かすことは不可能です。
筋肉はたくさんの筋繊維の集合体(筋繊維が何千本も束になって「筋肉」を作っている)。
しかし、全ての筋繊維が活動しているわけではなく、
収縮に参加しないで休んでしまっている筋繊維もあるわけです。
筋力トレーニングを続けると、
筋肉が太く、強く、筋持久力が増すなど、筋肉自体に変化が起こります。
トレーニングで筋収縮の刺激を与えることで、
筋繊維は太くなり、筋原繊維(←1本の筋繊維に約1000本詰まっている)の数が増えたり、
筋収縮の能力がアップする為です。
また、内臓(内臓筋)を直接鍛えることはできませんが、
骨格筋を鍛えることにより、
間接的に内臓筋も鍛えられます。
筋力トレーニングにより内臓が強くなり機能もアップしますので、
体内の活動が盛んになり新陳代謝も高まります。
その結果、身体全体の調子も良くなるのです。
*【新陳代謝】:古いものが去って、新しいものがこれに代わること。
■実は人間の身体は、ただ生きているだけでも疲れてしまうのです。
ましてや、肉体を酷使する仕事や、
身体のある部分を集中して使うことになる仕事、
ずっと同じ姿勢での仕事などをされている方など尚更疲れるのです。
そこで、もうひとつはその日々の生活や仕事での
疲れを取り除く為の運動というのが必要となります。
それがストレッチです。
多くの人は、お風呂や温泉に浸かったり、
寝れば疲れが取れるだろうと思っているようですが、
残念ながらそれは勘違いで、全ての疲れは取れていません。
何故なら、「身体の疲れ」=「筋肉の疲れ」で、
それは主に、体重の40%以上を占める骨格筋に当てはまり、
筋肉が元の長さに戻れない緊張状態の継続によって、
体全体の血行が悪くなり起きているからです。
単純に体が硬い人ほど血行が悪いわけですから、
疲れも溜まりやすいと言えるでしょう。
また、外側の骨格筋が疲れていれば、
中の内臓筋にも影響して、体全体の代謝が落ちます。
つまり、骨格筋と内臓(筋)は相互関係にあり、
骨格筋がしっかりしていれば内臓も丈夫です。
逆に、内臓が弱いのは骨格筋が弱い(筋肉がない)為か、骨格筋が疲れている為なのです。
「筋肉の働きはは縮むことのみ」であるという特性を理解すると、
本当の意味で身体の疲れを取る方法は、ストレッチ以外ないのです。
■ストレッチを行うことで、筋肉のリラックス状態を取り戻すことになります。
筋肉が柔らかくなると、筋肉中を走る毛細血管の幅が広くなるために、血行が促されます。
そして、増加した血流によって、筋肉中にある乳酸などの疲労物質が除去され、
凝りや痛み、そして、疲労が解消されていく仕組みです。
また、ストレッチには、他にも重要な役割があります。
筋肉を充分に伸張させることで、実は精神のリラックスにも繋がります。
何故なら、筋肉の働きは、脳からの指令によってコントロールされているため、
活動中の身体は常に、「脳・神経・筋肉」が緊張状態といえます。
「脳−神経−筋肉」は、しっかり繋がっているために、
身体の凝りや痛みばかりでなく、精神的にもストレスが溜まってしまうのです。
だからこそ、ストレッチが重要なのです。
要するに、ストレッチは
「カラダ」と「ココロ」、両方のストレスを解消できる優れものなのです。
*アートセラピーハウスでは究極のストレッチ法となる「究極のヨガ」を指導しています。