新しいグループの立ち上げ方
注:これはあくまで参考例であり、このやり方でなければいけないわけではありません。)
1 まずはどこかのミーティングに出てみましょう
- もし、あなたが今まで一度もミーティングに出たことがないのなら、他の土地のミーティングに出てみたり、似たことをしている他のミーティングに出席させてもらって、どんな風に行われているか見てみると、イメージがしやすくなります。
- 大抵のミーティングは、ハンドブックやガイドなどを使っています。ミーティングに出ることによって、そのハンドブックを手に入れたり、入手先の情報も聞くことができます。
- 新しくグループを始めたいことを伝えると、いろいろなアドバイスをもらえるでしょう。
2 一緒に始める仲間を見つけましょう
- ひとりだけでグループを始めるより、何人かの仲間と始める方が容易です。地域の保健所や福祉事務所などに行って、今度自助グループを始めたいと考えてることを伝えて、協力を求めてみるといいかも知れません。理解のある保健婦さんや相談員さんならば、あなたの始めようとしているグループに合った人を紹介してくれるかも知れません。また、勇気を出して地元紙(週間長野とか市民タイムスなど)にグループを始めたいので仲間を募集している旨、投稿してみてもよいでしょう。
- 医療機関や行政機関に協力を求めることは、グループの独立性を脅かすものではありません。むしろ、連携がうまくいっていると、お互いにプラスになります。
- グループを始めたうちは、他地域のグループからも参加してもらえるよう、応援を頼んでみましょう。新しくできたグループに参加するのもメッセージ活動のひとつです。
- 仲間がみつからなくても、とにかく始めてしまうというのもひとつの方法です。いつどこでこんなミーティングをやりますという告知をして、一人だけでもしばらく続けてみる。これでうまくいった例もあります。
3 会場・日時を決めましょう
- 会場と日時は、メンバーが集まりやすい場所と時間帯を話し合って決めましょう。一般に公民館や教会を使っているところが多いようです。これは、多くのグループが献金のみで運営されているため、なるべく無料か使用料の安い会場を使っているというのもあります。
- 開催の間隔は、初めのうちは月1回ないし2回ぐらいの無理のない間隔がよいでしょう。
- 会場や開催日は、一度決めたら変えてはいけないということはありません。実状にあわせて変えて差し支えありません。
- ミーティングの長さは1時間から長くても2時間以内がよいでしょう。
- 公民館は、どの団体でも無料で使えるところと、一定の条件をクリアした団体のみ使用料を減免しているところがあります。条件については、会場にしたい公民館に照会してみてください。
- 教会は、宗派を問わず自助グループに活動に理解のあるところが多いようです。ただ、教会を会場にした場合、自助グループが教会活動に関係あると誤解されるおそれがあること、参加者によっては、宗教アレルギーを持っている人もいるという難点もあります。
- 既に断酒会やAAの会場に使われているような公民館や教会なら比較的借りやすいと思われます。どこでやっているかは、市町村の保険セン
ター、保健所やAA甲信越セントラルオフィス(電話03−3576−2574)などに聞いてみましょう。
- 余談ですが、教会が自助グループに理解があるのに対して、お寺でミーティングをやっているという話は聞いたことがありません。自助グループ側で寺を会場に貸して欲しいという依頼をしないせいかもしれませんが、お寺も自助グループに関心を寄せるよう期待したいところです。
4 広報・仲間集めをしましょう
- せっかく新しいグループを初めても、それを必要としている人に知られることがなければ、もったいないですよね。それに新しい人が入ってこないと、グループを長く続けるのが難しいです。
- グループを紹介するちらしを作って既存のグループ、医療機関や保健所などに配ってったり、人目につきやすい所に置かせてもらうとよいでしょう。できれば郵送するだけではなく、直接行って説明した方がよいでしょう。理解のある協力者は、多い方がいいです。
- 全国やブロックのインターグループがある場合には、そちらにも新しくグループを始めたことを連絡しましょう。
- 2と同様、地元紙やミニコミ誌などに投稿したり取材してもらうなどして紹介してもらうのもよいでしょう。ただし、この場合はプライバシーの問題と(12ステップグループの場合は)アノニミティの問題に充分配慮する必要があります。
- もちろん、みちしるべにメール等で教えていただければ、一覧表にお載せますので、お待ちしております。
このとおりやれば、必ずうまくいくとは限りませんし、他にもうまいやり方があると思います。とにかく(自分の回復のために)自助グループをやりたいと言う気持ちが大切です。
だからといって、新しく始めたグループの全責任を一人で背負い込まないようにしてください。その理由は、ひとつには、それが重荷になって回復どころではなくなってしまうおそれがあること、もう一つには、グループを私物化してしまい回復どころではなくなってしまうおそれがあることです。とにかく「無理はしない」ことを心がけましょう。
あなたは、ひとりぼっちではありません。自助グループを必要としている仲間は必ず他にもいるはずです。それを信じて、のんびりまったりと取り組んでください。
みちしるべ
最終更新:2008年9月27日
メールアドレス tao@dia.janis.or.jp