〜森 正夫の山歩き記録〜
第3回 角落山(つのおちやま) 1393m と 剣ノ峰(けんのみね) 1430m 2013.11.22

 北軽井沢から高崎にぬける県道54号線の最上部、二度上峠から南側に起立する2つの奇峰が角落山と剣ノ峰だ。まるで円錐形を思わせるような山容には目を奪われずにはいられない。

 二度上峠は、浅間隠山と鼻曲山への登山口でもある。これらの奇峰へは鼻曲山を通して縦走することや霧積温泉から登ることもできる。

 私は、この県道を群馬県側に下ったところにある温泉「はまゆう山荘」の前から入ったが、これがひどい悪路である。以前は赤沢川沿いにつけられたこの林道を使い、終点まで入れたようで、広目の駐車場が残っている。今は斜面の崩落が相次ぎ、車輌通行止になっている。ガイドブックによっては「日帰り、一般向き」と標示されているものもあるが、信用してはならない。現地のリアルタイムの情報が必要で、登るには一定の技量が求められる。

 とりつき口は2ヶ所あり、白沢橋から急登する男坂コースと、林道終点から水の涸れた大き目の沢の中をつめていく女坂コースがあるが、どちらも一般向きとは言い難い。女坂コースを往復しても、危険な場所や道の不明瞭な箇所があり、しかも両山への最後の登降は急なやせ尾根で、岩場やくさり場がつづく。

 展望はどちらも良好で、浅間隠山が大きくせまってくる姿には息をのむ。特に角落山からは、武尊山をはじめとした上州・西上州の山々が見渡せ、遠くに谷川連峰や草津白根山を望むことができる。

 このところ、足・腰の具合が悪く、ハイキング中心の山歩きだったせいか、久々に変化に富んだ手ごたえのある山歩きが楽しめた。


   <アクセス>
   国道146号線を長野原方面へ。
   途中、北軽井沢交叉点を右折し、県道54号線を高崎方面へ向かい、二度上峠で2峰を確認。
   峠を下り「はまゆう山荘」前の標識に従う。




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