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〜森 正夫の山歩き記録〜 | |||||||
独鈷山は塩田平を代表する山である。昔、山の雑誌に別所温泉で湯治しながら独鈷山に登る記事が載っていた。晩秋のどこか寂しげな林の中を歩く著者の姿と野天風呂の写真が調和していて、いつか自分も同じ風景の中に身をおいてみたいと思ったことがある。 |
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当時の私は、まさかこの山の近くに住むなど思ってもみなかったが、成り行きが偶然を生んだ。この地へ来て一番最初に登ったのがこの山である。言うまでもなく、その折登ったのは記事に出ていた前山寺コースである。その次は宮沢(虚空蔵堂)コース、そして今回、平井寺コースから登ってみた。この山の魅力は岩峰を含んだ複雑で端正な姿である。また、国道254号から見上げると長い尾根の上にぽっこりと頭をもたげているのも良い。前述の「大峰山」から眺める姿の美しさはなんとも言い難い。頂上からの眺望もすこぶる良い。360度の展望で、遠くに槍・穂高連峰を望むことができる。この日も運良くぐるりと見渡すことができた。 前2回登った時は一人の登山者と出会うことは無かったが、今回は私とほぼ同年代の4人連れが前山寺コースから登ってきた。東京から新幹線を使って日帰りで来たとの話。それだけの価値がある山だと思うと、なんだか自慢げにうれしくて下山時の気分は上々、苦手な降りも難無くやり過ごせた。 今回紹介するのは平井寺コース。残念ながら現在このコースは平井寺トンネルから先の林道が路肩くずれの為、車の通行ができない。林道に入って500m程のところにある車止め横の小さな空地に車を止めて歩くことになる。登り下りで約1時間30分ぐらいの林道歩きが追加される。舗装された道が途絶えしばらく進むと、草付きの道となり道幅も広く、そのすぐ先に解りやすい案内板が見える。そこから右手の登山道に入る。中寺跡、座禅岩を通り柳小坂を過ぎた辺りから急登になるが、道ははっきりしていて所々に案内板があるので心配はいらない。高度がグングン稼げる登りだ。頂上直下に多少の岩場がありロープが備えられているが使わずに登れる程度である。思いの外、早く頂上に飛び出した。 下りは注意しよう。特に落葉の積もる季節は木の根や凸凹が見えず滑りやすい。こんな急坂を登ってきたのか・・・と改めて気づくはずだ。
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