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〜森 正夫の山歩き記録〜 | |||||||
高見石は八ヶ岳連峰の北側に位置し、通称北ハツと呼ばれる深い針葉樹林帯の中から突出した岩の集積塊である。標高がそう高い訳ではなく、周囲を山々に囲まれている割には展望がすこぶる良い。北側に浅間連山や北信の山々を望み、東に瑞牆山が端正な姿を見せる。その後ろには奥秩父や南佐久の山並が連なり、北アルプスや南アルプスまでが山々の間から顔をのぞかせている。 また、9月下旬から10月上旬にかけては白駒池が紅葉シーズンを迎え、池の周囲が錦に輝く姿を見下ろすことができる。さらに北八ヶ岳の緑深い山稜が広い裾を広げながら近隣の村々へ沈んでいく姿も実に良い。 |
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高見石へは、有料駐車場から白駒の池へ出て右廻りに歩き、白駒荘の先から登り始める。少々急坂もあるが道は整備されており、ゆっくり歩いても1時間とはかからず、高見石小屋へ到着する。この小屋は昔ながらの山小屋の雰囲気を残していて素敵だ。私は昔、冬期の縦走中、妻と2人で泊まったことがあるが、とても快適だった。高見石へは小屋の右横を通って大きな岩もゴロゴロをひと登りするだけだ。天気さえ良ければ、素晴らしい展望が待っている筈だ。 少々歩き足りないと思われる場合は、景色を十分楽しんだ後、丸山(まるやま 2,329m)へ立ち寄るとよい。特別な眺望や特徴がある訳ではないが、歩きの途中で北八ヶ岳らしい高地森林帯の雰囲気を味わうことができる。丸山からは麦草峠へ下り、遊歩道を通って白駒池へ戻る。紅葉シーズンの白駒池は混雑が予想されるが、一周したいところだ。 |
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先程とは逆コースをとり、キャンプ場を併設した青苔荘から廻ってみよう。青苔荘近辺は、夕方になると静かで神秘的な佇まいに戻る。35年程前のこと、小学生の息子2人を連れて八ヶ岳を全縦走した際、ここにテントを張った。その頃と今とでもその在り様はあまり変わっていない。喜ばしい限りである。 以前は倒木やぬかるみの多かった一周路は木道が整備され歩きやすくなっている。また、高見石への道は、今回紹介したものを含めて3本あるが、雨の降った後などはぬかるみも出来るが、押しなべてよく整えられていて全く心配ない。楽しい歩きができるハイキングコースである。
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