ドミンゴさん 覚者のものの見方 2010,4,26,

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曽我 逸郎 様 前略 寒い日が続きますが、御健勝のことと存じます。
 2010,4,21付の貴重な御考察を拝読させて戴きました。
 そのなかに、「成道後の釈尊のものの見方」についての記述がありました。
 そこで、「覚者のものの見方」として、同様のことを考えてみました。
 まず、天動説と地動説を例にとると、我々は両方知っていますが、「太陽は
 東から上り、西に沈みます。」このように、ものの見方は余り変わらないように
 思います。ただ、事実は「地球の自転」であることを知っています。
 さて、龍樹は「全ては陽炎のようである。」と言います。したがって、「中観論者
 は、ものを実は陽炎なんだと了解して、自然を観察するでしょう。」
 このことは、科学的事実と一致します。即ち、ものは素粒子の固まりなのですが、
 それを直接見ることはできません。電子が反射する光によって、色(形)が
 脳内に形成されます。その色(形)はもの(対象)の側にはありません。
 したがって、認識は成立せず、ものは陽炎のような存在です。
 凡夫はものを実体視しますが、覚者は、「実体が無いことを知り、実体視もせず、
 ものは多数の現象(素粒子)の集まりであることを了解し、陽炎と見て、執着しない。」 
 のでしょう。
  なお、「ものの認識」につては、下記のホームページを紹介します。
 「ものの認識」でヤフー検索第1位(3,400万件)、グーグル検索第1位(1,820万件)、
 表示は両方とも同じ、「(2)次に、通常の物質について・・・」をクリック。
御感想を頂ければ幸甚です。 宜しくお願いします。 敬 具
                   ドミンゴ   H22.4.26

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