NORTONV世さん おもしろいHP見つけました 2004,5,31,

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曽我様 ご無沙汰しております。NORTONV世です。
博識の曽我法師様なればとうにご存知かもしれませんが、面白いHPを見つけました。

http://www.kosaiji.org/index2.htm

尼崎にある日蓮宗の名刹で、近松門左衛門の菩提寺でもある広済寺のものです。
HPを作成されたのは(現在はどうも違うらしいが)元御住持のようですが、仏教の欄で紹介されている初期仏教についての理解はかなり曽我法師様に近いものがあります。又チベット仏教についても、その歴史や現状の各派について詳しく紹介されています。仏教の歴史について一通りの知識も無い小生には中々勉強になりました

さらに「本業」の法華仏教については、さらに別欄を設けていますが、なんと言っても「宗祖に拠らず、鳩摩羅什訳に全面依拠することなく(そもそも中観派代表の鳩摩羅什が法華経を意訳した時点でバイアスかかってやしないか?ってのが言い分のようです)法華経を紹介しよう」という、その意気や良しです。結構大変な作業らしく、殆ど工事中ですが。
「宗祖が初期仏教を知っていれば必ずや教えに取り入れていたはず」
「宗祖は初期には密教に対して肯定的だったが晩年は否定的」
「宗祖の真筆の中では本覚思想について殆ど触れていない」
などはチョット贔屓の引き倒しじゃないか?(そもそも「宗祖、宗祖」って勝手に言ってるのは後代の信者であって生前の日蓮は、生前の法然や親鸞や,道元と同じく自分を一介の天台学徒と見ていた筈で、一宗一派の祖なんて冗談ポイでしょう)オイオイ、ホントかよって気もしますが、既成仏教の名刹の御住持の中にもこういう方がいらっしゃる事を知ると何となく日本仏教も捨てたもんじゃないと思えてきます。(しかし、二千数百年前の釈尊ならいざ知らず、数百年前の日蓮上人の教えにすら偽書という形で後代の不純物が忍び込んでいるというのは初めて知りました)

  くだらない余談ですが法師様の新しいHPの名前「月を指す指はどれか?」を見て小生の頭に最初に浮かんだのはかなり昔の「パタリロ」(法師様はこんなマンガご存知ですかね?)中のギャグです。

神父さんとパタリロの間でたまたま話題が創造主に及んだとき、パタリロが神父にその所在を尋ねます。黙って十字を切り、指で真っ直ぐ天を指す神父。対して、パタリロ
「二階に住んでるんですか?」

ま、月を指す指の方向は正しくとも小生ごとき凡人は二階を望むもなかなかむつかしいんでしょう。(いや、あたりまえの般若経の功徳で二階くらいはいけるかな?)


NORTONV世さんへ  2004,6,3,

拝啓

 御無沙汰を致しておりました。

 広済寺のHPは、キィワード検索をした時に上位に上がってきて、2、3度覗いたことはありました。ご紹介を頂き、あらためて読んで見ると、確かに偏りの少ない視点から、学問的にもベーシックなところをきちんとおさえておられると感じました。
 例えば日蓮のことなど、私はほとんど知りませんので、今後参考にさせていただこうと思います。

 釈尊に比べれば歴史的にはほとんど手が届きそうにも思える日蓮でさえ、偽書が流布し、その教えの本当の所はなにか、諸説相争っていると聞くと、まして釈尊は、、、と絶望的な気持ちにもなります。
 その一方で、このように自分自身の思考・判断で客観的に脚下を照顧しようとするお坊様のおられることは、心強い限りです。付け足すなら、坊主めくり http://bouzumekuri.jugem.cc/ というサイトもNORTONV世さんの波長にシンクロするかもしれません。あるいは微妙に違う波長で不協和音になるかもしれませんが、、。確か真言宗の御住職だったと思います。

 パタリロは存じておりますが、「二階の神様」は知りませんでした。
 ところで、NORTONV世さんに「法師様」と呼ばれると、私は、「犬夜叉」に出てくる、女の子のお尻を"さわっ"となでる"すけべ法師"(「弥勒」でしたっけ)を思い出してしまいます。できれば普通に「曽我さん」と呼んで頂ければありがたいのですが、、、。

 今後とも引き続き宜しくお願い致します。
                                敬具
NORTONV世様
        2004、6、3、                曽我逸郎

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