「原生林」「天然生林」などを総称して自然林と呼びます。
原生林はまったく人手の加わったことのない森林をさし、次のような特徴を持っています。
(1)コケ類や草木が生える
(2)陽樹林が繁殖する
(3)草木は枯れ日陰の植物が生える(シダ系)
(4)湿度が上がり、光が当たらなくなる
(5)陰樹林が繁殖
(6)安定した森林が形成され原生林となっていく
こうして、長い年月をかけ原生林は形成されていきます。(この流れを遷移(せんい)といいます。)
日本に現存する原生林は、白神山地(青森〜秋田県)や屋久島(鹿児島県)などごく一部に限られています。
残念ながらかざこし子どもの森公園には原生林はありません。
天然生林とは、一度人手で伐採された後天然に更新してきた森林をさします。
最初にカンバ類やマツ類などの、陽性の樹木からクヌギ・コナラなどの雑木林に次第に遷移していきます。
この遷移を二次遷移といい、そのような森林を二次林とよびます。
かざこし子どもの森公園にはこの2次林になりつつある林があります。
この二次林が長く放置されると特有の動植物が消失することがあります。