曽我逸郎 様
              from 谷 真一郎
 あけましておめでとうございます。伊那谷の清冽な空気の中で迎えた21世紀の幕開けはいかがでしたか。
 12月10日にいただいたメールについてまだ十分には咀嚼できずに今日に至っております。ノエマについて二側面を考えてみるということ、私自信もノエマについてかなり複雑に考えてメールした記憶がありますので、もういちどそれらを読み返してからと思いつつ果たせずにおります。
 それから、曽我さんの言われた仏教に対する姿勢の問題(縁起あるいは無我ということを基準にして厳密に扱うか、精神史として包括的に扱うか)ですが、去年の春に熊野をツーリングしてあの土地の「神気」に触れたためか(?)神道や土着信仰からの示唆も含めた「我々の生きるべき精神的場所」のようなものがどこかにあるのではないか?というようなこともしきりに思われます。去年のはじめに『古事記』を読み、さらに谷川健一の『日本の神々』で記紀神話以前の日本人の信仰形態についても学びました。
 しかし、自分の勉強としては原始仏典を読むところから始まって理論的な側面を中心にここまで来たのだから、そういう民俗学的あるいは精神史的な探求については当分禁欲して、読みかけでほかってある津田真一氏の本を読むあたりから勉強を再開しようと思っています。去年の秋はたしかに公私とも色々あったのですが、それにしても読書時間がこう少なくなっていては話になりません。
 (一部略)今年もよろしく。草々


谷 真一郎さんへの返事

すみません。まだお出しできていません。しばらくお時間を下さい。

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