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細胞

◆細胞とは生物のからだを形作っている基本単位◆

すべての生物は細胞という基本単位からなる。人間の身体は様々な機能を持つおよそ60兆の細胞でできているらしい。その集合体がこのかたち。わたしたちは普段ひとつの生命体と感じているためにそれ（細胞）を意識することはない。アメーバ、ゾウリムシなどの単細胞生物なら一個の細胞が独自に必要な酸素や栄養を体内（細胞）に取り込めば済む。多細胞生物である人間などの場合は頭から足の先までのひとつひとつの細胞が酸素や栄養を必要とし、そのため呼吸したり、食事をします。それはからだを構成する60兆の細胞に酸素や栄養を供給するためなのです。取り入れた酸素や栄養は全身の細胞にくまなく分配することで、はじめてわたしたち多細胞生物は一個の生き物として存在することができるわけです。

血液

◆全身の細胞組織に酸素や栄養分を運ぶ、と同時に老廃物を運び出し、更に細菌から体を守ったり、体温調節などの役割を果たす◆

全身の血管をつなぎ合わせると約９万㎞、地球２周分の距離になるらしい。酸素を運び、二酸化炭素を受け取る血液の主な働きは、酸素や栄養素、ホルモンなどの物質を各部分に運ぶ。体液の水素イオン濃度や浸透圧を調節したり、体温を調節したりしてくれている。それにより身体を一定の状態に保ってくれている。

循環システム

血液は、心臓を出て心臓に戻る循環運動を続けています。そのお蔭で活動に必要なエネルギーを得て、生命を保つことができます。

◆循環システムを大きく分けるとふたつ。
肺を巡る肺循環と、全身を巡る体循環。◆

肺循環は心臓と肺の間を行き来する小規模な循環システム。二酸化炭素で汚れた静脈血は、肺の中で酸素をいっぱい取り込んで、きれいな動脈血にかわります。一方、体循環は決まった回路に沿って、血液は、臓器をはじめからだの隅々まで酸素や栄養分、ホルモンなどを運び老廃物や二酸化炭素などを回収している。ちなみに、各器官への血液の配分は、肝臓や腸などに流れる量が最も多く25％、続いて腎臓、筋肉に20％、脳、皮膚に15％。だいたい重要な役割をしているところに多くの血液が送られているといえる。

心臓

◆全身に血液を送り出す巨大なポンプ◆

心臓には、収縮するチカラがあるだけで自ら膨らむチカラはありません。心臓は自ら周期的に興奮を発生させ、それを心臓全体に伝える装置を備えているため収縮する。一方、収縮した心臓が膨らむのは、からだを循環して戻ってきた血液の圧力によるもの。行きは心臓のポンプの働きであるが、帰りはどのように戻ってくるのかというと、頭部や頸部の静脈血は、地球の引力に引っ張られ下降し、心臓より下部では、あらゆる筋肉の収縮する力（運動）に押し出される格好で、血液は静脈の中を進みます。

筋肉

筋肉を大別すると、人体を形づくっている『骨格筋』、胃、腸、膀胱、子宮などの中が空洞になっている器官や血管の壁にみられるため内臓筋ともいわれる『平滑筋』、心臓の『心筋』の 3タイプです。骨格筋は自分の意思で収縮の強さや速さをコントロールすることができます。そのため、「随意筋」ともいいます。それに対し、平滑筋や心筋はその運動を自分の意思で調節することはできないため「不随意筋」と呼びます。また、筋肉には収縮（縮む）という働きがあるだけで、筋肉は自ら伸びるということはありません。この収縮するという働きは筋肉に共通した性質であり、他の組織にはない特徴です。

◆骨格筋◆

骨格筋は全身に大小400種類あまり、そして体重の約40％以上を占めています。骨格筋は両端が骨に付着しているので、収縮すると、その付着している骨を動かし、歩く、走る、跳ぶ、投げるなどのあらゆる身体運動が可能となります。それ（①からだを動かす）が骨格筋の役割のひとつです。他にも②姿勢の保持③関節の安定④熱の発生⑤衝撃の吸収 ⑥血管、臓器の保護などの重要な役割を担います。また、骨格筋は敏速に働きます。しかし疲れやすい性質です。それに対して平滑筋、心筋は収縮は遅いけれども疲れにくい性質を持っています。

◆筋肉の構造◆

筋肉は筋細胞の集まり。その細胞は繊維状に長いので『筋繊維』という。それが何千本も束になった集合体で筋肉を作っている。

◆筋肉の運動◆

骨格筋は脳や脊髄から命令を受けると『収縮』し、命令が止まれば『弛緩』する性質を持っています。骨格筋には収縮と弛緩というふたつの作用があり、筋肉の運動は収縮によるものひとつです。弛緩はただ単に筋肉が元の長さに戻ることなのです。

総括

やはり健康を考えると「血行」はポイントになってくる。それをキーワードに「細胞」「循環器」「筋肉」について簡単に紹介してみました。

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