稲核菜のある風景 その1 〜来春に向けて〜(2007.5.13)
信州の冬と言えば、漬物は欠かすことが出来ません。11月中旬から下旬ともなると、収穫と漬け込みの季節を迎えます。
上がりや周辺でも、稲核(いねこき)地区特産の「稲核菜」の漬け込みが始まりました。
以下の様子は、来春の種取りに向けての準備作業をまとめたものです。
〜稲核菜とは〜
野沢菜に比べ、繊維質が多くちょっと固い感じを受けます。でも、噛めば噛む程味が出るという感じです。
一方、カブの方は赤紫の独特の色を持ち、野沢菜と異なって食べる事が出来ます。
カブも漬け込みをします。
稲核地区では、野沢菜との雑種が出来ないように配慮しながら、稲核菜の原種が守られ続けています。
稲核地区から標高100mほど高い「上の平地区(うえんてら、と呼ばれています)」の畑での、種取り用の株植え作業を見て来ました。
周辺に畑が少ないため、交配が起きにくいという利点があります。
種取り用の株を、一旦掘り出します。 大きさが揃っていて、大きすぎず小さすぎずの株が選ばれます。 |
まず、鶏糞を肥料として撒いています。 |
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さらに上から、菜種の絞りかすを撒いています。 絞りかすは、某大手食用油メーカー製でした。 |
耕すのに、小さくても機械は助かります。 |
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パイプと網に囲われたハウス。 猿害防止のためとは言え、大変な手間が掛かるのが難点です。 |
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畝を起こして | 植え付け開始。 |
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土をかぶせ | 完了。 |
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この畑の稲核菜も、春を迎え花盛りです。(2007.5.13) こうして、今秋に向けての準備が進んで行きます。 |
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