使用機材

Nikon

Nikon   F70 D PANORAMA
1994年11月に発売されたニコンの中堅機。ニコンらしく、剛性感の高いしっかりとした作りで、基本性能は高く、機能もフル装備である。ただ、独特な操作系を持っており、慣れれば全く問題ないのだが、カメラ雑誌などで「複雑、難解な操作系」と叩かれまくってしまい、結果的にあまり売れなかった不遇のカメラ。実はニコンが初めて清音化に取り組んだカメラで、音は静か。8分割の3D−マルチパターン測光による露出、AF共に精度が高く、カメラ任せにして撮っても、ほとんど外すことがなく、安心して使えます。シャッターを切る感触も軽快で気持よく撮る事ができるなかなか優秀なカメラです。
不満な点は、プレビューボタンがないこと、ファインダーの視度調整が出来ないこと、VRレンズに対応していないこと位。現行機種はF80ですが、3.7コマ/秒の連写スピード、内蔵ストロボのガイドナンバーが14とクラス最大であること、古いMFレンズでもAE出来るなど、現行機を上回る性能もあり、魅力的なカメラ。
不人気機種であったために、中古相場は安く、程度の良い物があれば買って損はないと思う。
2ちゃんねるでは密かに高い評価を得ており、隠れた名機といえる。




Nikon  D70
2004年3月に発売されたデジタル一眼レフカメラ。エントリークラスながら上級機に引けを取らない機能を併せ持つ。これで低価格なので、初心者からハイアマまで幅広い層に売れているようです。
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Nikon AF-S DX Zoom Nikkor ED 18−70mm F3.5-4.5G
D70と同時に発売されたレンズ。レンズキットとしてセットで販売されている。(単体での販売もあり)
ニコンDXフォーマット専用レンズなので銀塩カメラには使用できず、D70では35mm判換算で27〜105mm相当の画角となる。
通常、D70のようなエントリークラスのカメラには、安かろう、悪かろうのお手軽レンズが付くのが相場であるが、このレンズはEDレンズを3枚、非球面レンズを1枚使い、高い描写性能を誇る。超音波モーターによる無音で素早いAFも感動もの。このクラスのレンズにも手を抜かない所は、いかにもニコンらしい。持っていて損のない1本です。




Nikon AF Zoom Nikkor 28−80mm F3.5−5.6D
F70とセットで購入したレンズ。軽量コンパクトなサイズなので、旅行などには重宝している。横から見ると樽型で丸みを帯びたニコンらしからぬデザインも好感。距離目盛がないとか、マウントがプラスチックであるなどコストダウンした安価なレンズだが、意外と写りはしっかりしている。ただ、D70では35mm換算で42mm〜120mmの画角と、広角側が不足しており、出番がなくなってしまった。

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Nikon AF Zoom Nikkor ED 70−300mm F4-5.6D

これもF70とセットで購入。300mmまでカバーするレンズながら非常にコンパクトにできている。ズームリングは4分の1回転で、素早い操作ができる。D70と組合わせると、35mm換算で450mm相当になり、超望遠の世界が味わえ、子供の運動会や屋外のスポーツ撮影には欠かせないレンズである。
EDレンズを使用しており、写りは実にシャープ。取り回しの良さもあり、常に持ち歩いている。
F値が暗いとか、ピント合わせの際前玉が回転してしまう(PLフィルターが使いづらい)とか、フォーカスリングはトルク感がなく、スカスカでMFでは使いづらいとか、距離目盛はあるものの、いまいち使えないなど不満点も多々あるが、価格を考えると満足のゆく1本である。

Nikon AF Zoom Nikkor ED 80−200mmF2.8D

写真を趣味にしていると必ず欲しくなるのがこのクラスのレンズ。これは中古で手に入れたもので、旧型の直進ズーム式のもの。(現行型は回転ヘリコイド式で、三脚座も付いている) 三脚座がないのは残念だが、全域F2.8と明るいレンズなので、音楽会など室内での撮影からスポーツ、風景などあらゆる場面で活躍している。絞り開放では、周辺光量の落ちが気になるが、1段絞れば気にならなくなるし、シャープな画像は感動もの。D70との組み合わせでは、サンニッパズーム(35mm換算)となり、使う機会が増えてる。


Nikon AF Nikkor 20mmF2.8 (左)AF Nikkor 50mmF1.4D(右)

ニコンのAF一眼用単焦点レンズ2本。20mmは超広角レンズで、F70との組み合わせでよく使っている。他の20mmレンズと比べた事がないので、よくわからないが、周辺部の流れが大きいと思う。D70では、30mm相当の画角となり、キットレンズの出来の良さから出番は少なくなってしまった。ただ、キットレンズの18mm域(換算27mm)で不足する場合、F70+20mmの組み合わせは捨て難いものがある。
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50mmの方はD70で使うと75mmF1.4となり、子供の写真を撮る時によく使うようになった。巷ではボケ味がよくないと言われているが、個人的には悪くはないと思う。ただ、絞り開放での像は甘く、F2あたりまで絞るとシャープになります。


Fun・Fun・Lens Set Nikon おもしろレンズ工房
この変な名前のレンズは超広角、超望遠、マクロなどの特殊効果が手軽に楽しめるレンズセットで、固定絞り、簡素なレンズ構成であるが、写りは意外としっかりしている。


Tokina AT-X270AFPRO 28-70mm F2.8

全域F2.8の大口径ズームレンズ。1994年に発売、97年にマイナーチェンジし、現行型は光学系はそのままでロープライスなAT‐X270AFPRO SVとなっている。私が持っているのは初期型で、リング状のフィルターねじ込み式のフードが付いているが全く役に立たない(現行型は花形フード)。
ボディーは金属で出来ており、いかにも頑丈そうで、報道カメラマンに愛用者が多いらしい。重量は760gで、手にしてみるとズシリと重い。標準ズームにしては大きく重いので、常用するにはそれなりの覚悟が必要である。デザイン的にはニコンのカメラにマッチしていて、高級感があって好感が持てる。
さすがに光学設計は古く、絞り開放付近での像は甘めで、ボケ味はいわゆる2線ボケぎみなのが気になるし、最短撮影距離が70cmと寄れないのも大きな不満点。
しかし、絞り込んで使うと、シャープで解像感のある画像が得られ、風景写真では威力を発揮する。またD70との組み合わせでは、広角側の画角が不足ぎみで、開放での画質がイマイチな点を除けば、十分使えるレンズである。

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TAMRON SP AF90mm F2.8 MACRO 1:1
ボケ味の美しさに定評がある中望遠マクロレンズで、定番レンズである。プロにも愛用者が多いことからも、その性能が窺い知れる。
エンジニアリングプラスチックのボディーは軽いが、ちょっと安っぽく見える。しかし、シャープな切れ味と穏やかなボケ味は何とも言えない魅力を感じる。
操作系ではフォーカスリングAF/MF切換機構を備えており、フォーカスリングを手前に引くだけで(ボディー側のスイッチ切替えなしに)MFに切り替えることが出来、MFを使うことが多いマクロ撮影での使用感は抜群である。
現行型は光学系をそのままに、コーティングを改善することでデジタル対応したDiタイプとなっている。これは従来型のModel 172Eであるが、写りはほとんど変わりないと思う。






OLYMPUS

OLYMPUS OM−1

1972年に発売されたシステムカメラ。発売当初はM-1であったが、ライツ社からのクレームにより、OM-1に改称された。オリンパスは顕微鏡や内視鏡まで製造する総合光学メーカーで、「宇宙からバクテリアまで」という標語の通り、天体望遠鏡から顕微鏡、医療器械など全てを結びつける壮大なシステムが構築されて登場した。そのOMシステムの中枢となるボディーの初代モデルである。当時のカメラは重厚長大がもてはやされていたが、「大きい、重い、シャッター音が大きい」を3悪とし、道具としての使いやすさを犠牲にせず、徹底的に軽量・小型化させたという開発話はあまりに有名。
機械式シャッターで露出計を内蔵しているが、露出はマニュアルである。
OM-1の特徴は一眼レフカメラとしては非常に小さい事。しかし、操作レバー・ボタン類は大きく作られているので、使いづらさは全くない。小型化するために、シャッター駆動部をミラー下に配置し、シャッタースピードはマウント部のダイアル(マウントシャッターダイアル)を操作する様になっている。シャッタースピードダイアル・ピントリング・絞りダイアルが同軸上にあるので、ファインダーを覗いたままですべての操作ができてしまう。これが実に使いやすい。
そして、ペンタ部・ボディーサイド・巻上げレバーなどに施されたデルタカットと呼ばれるデザインの美しさも特筆もので、長年使っていても飽きが来ないデザインである。
このOM-1は私が中学生の時に兄から譲り受けたもので、以来約25年愛用しているもの。
ここ1年、D70がメインとなり、使用機会が減ってしまったが、1枚1枚手で巻上げながらシャッタースピード、絞りを考えながらマニュアル操作で写すスタイルは、写真の原点とも言える。AF・AE全盛のこの時代にこんなマニアックなカメラのどこがいいの?って思うかもしれないが、車で言えばマニュアル車とAT車の違いみたいなもの。ATは便利で楽チンだけど、自分の意思でギアを操るMT車の方が楽しいし、何より車を運転しているという感覚がより強いと思う。OM-1も同様に写すという行為を強く感じさせるカメラなのだ。
機械式カメラなので電池がいらないし、極寒の地でも動かないなんてことはない。今時の電子制御カメラにはない安心感がある。コンパクトなので、カメラバッグの片隅に入れておいても苦にならないし、サブカメラとして常に持ち歩くことができる。これからも大切に使い続けたいカメラである。

    





OLYMPUS ZUIKO LENZ

左上より 接写リング、ZUIKO MC AUTO-T 135mmF2.8Tokina AT‐X28‐85mm F3.5‐4.5、ZUIKO AUTO-MACRO 50mmF3.5、F.ZUIKO AUTO-S 50mmF1.8、 G.ZUIKO AUTO-W 28mmF3.5、F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8







ZUIKO MACRO 50mmF3.5

ズイコーレンズはマクロレンズに定評があるが、50mmにはF2とF3.5の2種類がある。これはF3.5と暗い方のレンズ。長年メインに使ってきただけに愛着のあるレンズで、これ1本で何でもこなしていた。マクロ撮影では1/2倍までで、接写リングを組合わせると等倍撮影が可能である。描写は素直で歪曲が少なく、自然な感じがする。F2に比べコンパクトで、マクロだけでなくスナップにも使える。

F.ZUIKO 50mmF1.8

マクロ以外の50mmにはF1.2、F1.4、F1.8の3種類があり、F1.2、F1.4は高価で手に入れられなかった。これは数年前に中古で3,000円で購入した。開放時のボケ味はあまりきれいとは言えないが、解像感は悪くなく、お買い得なレンズであった。

G.ZUIKO 28mmF3.5

ズイコーレンズの中では名玉と言われているレンズ。絞り開放からコントラストの高いやや硬めの描写で、風景やスナップ向きのレンズである。50mmF3.5マクロ、50mmF1.8とこのレンズはフィルター径が49mmで統一されており、PLフィルターなど複数持つ必要がないなど、使い勝手がいい。

ZUIKO 135mmF2.8

135mmという中途半端な焦点距離と単焦点としてはごく普通のF2.8という明るさから、ズイコーレンズの中では余り注目されず、人気のないレンズらしい。しかし、解像感が高く、色のりのよさ、きれいなボケ味など、描写は秀逸である。個人的にはニコン用も含めた手持のレンズの中で1番好きなレンズで、お気に入りの写真はこのレンズから生まれることが多い。

Tokina AT‐X28‐85mm F3.5‐4.5

これはつい最近、近所のキタムラで1,500円で購入したもので、まだ実際に使っていないので、写りはわからない。OMにも標準ズームが1本あってもいいかな、と思い、安かったので購入した。AT-Xと名が付くからにはトキナーの中ではいい方のレンズだと思われるが、ボディーサイズが大きく、軽量コンパクトなOMとのバランスは良くない。手元に98年のトキナーのカタログがあるが、ここにこのレンズは載っていないので、かなり古いレンズのようだ。

SCANNER

EPSON GT-7600
MINOLTA DIMAGE SCAN DUAL III