朧 月 夜

                            作詩 高野 辰之/作曲 岡野 貞一
                                                     (文部省唱歌第六学年)

                                 
    
              菜の花畠に 入日薄れ
                
                見渡す山の端 霞ふかし

              春風そよふく 空を見れば

                夕月かかりて におい淡し


                     里わの火影も 森の色も
                
                       田中の小路を たどる人も

                     蛙の鳴くねも かねの音も
 
                       さながら霞
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