冬の鳥❷ツグミ(鶫)

飛んできた鳥の影に「ヒヨドリかな?」と思い、姿を追うと美しい茶色の羽!
秋から春にかけてしか出会えない、冬の使者・ツグミです。
胸のまだら模様が特徴的な正面と、茶色の印象の背面では、まるで違う鳥のよう。

日本ではほとんど鳴かないことから、口を「つぐむ」の意で、「ツグミ」と呼ばれるようになったといわれますが、
全く鳴かないわけではなく、「キュッキュー」とか「ケケッ」とか、カ行音に聞こえる大声を発します。

エサを求め、両足を揃えてピョンピョンと歩いては、周囲の安全を確かめるために立ち止まって胸をそらす……
”お散歩姿”が実にほほ笑ましいです。
この、地面を跳ねるように飛んでエサを採る様子から「鳥馬・跳馬」(ちょうま)と呼ばれていたことも。

現在は全面禁止ですが、かつてはかすみ網で捕って食用にしていたため、俳句にも「つぐみ罠」「焼鶫」など哀れな姿が見られます。

全身がまだら模様の「トラツグミ」にも、一度だけ探鳥会で出会ったことがあります。
「クロツグミ」という種もあるそうです。お目にかかりたい![YT]

〇氷る畦 ゆらぐと見るや 鶫居り (水原秋櫻子)
〇御柱立ち くろつぐみ 囀れる (山口青邨)

2018年02月27日