プロレス見学

 1995年の一連の北朝鮮旅行は、平壌で「平和のためのピョンヤン国際スポーツ及び文化祭典」というイベントに合わせて企画されたツアーであった。期間中はこのイベント見学のために世界各国から1万人程度の外国人の入国があったようである。日本からの観光客は2,000人ぐらいだと聞いた。
4月29日の入場券  200ウオンとあるからずいぶん高かった。

会場は10万人を収容出来るというメーデースタジアム。その近状に果物の売店があったが、よく見ると日本語も書かれていた。
満員のスタジアム内と正面貴賓席前に特設されたプロレス用リンク。金日成の写真や「自主」と書いた幕。
各国からの取材陣も多くみられた。

プロレスを平壌でやるということは新聞等で知っていたが、ここでアントニオ・猪木(当時参議院議員)が出て来るとは思わなかった。日本語で祝辞の挨拶をするのを聞いていて、観衆の朝鮮人はどのように感じるのかと気になった。

試合のルール説明のあと通訳がついたのが違うのみで、あとは日本で行われているプロレスとまったく同じように試合が進行した。
このあと、アントニオ・猪木もタイツひとつでリングにあがり試合を行った。

日本では殆ど見ないプロレスを平壌で長時間見たということになったのである。