’05年11月17日 |
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囲碁の手数の変化とコンピューターについて考えてみる。 |
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’05年11月18日 |
現在のパソコンでは2Gないし3G位の周波数(クロック)のCPUが使われているが、これらのCPUのニーモニックが分からないので、MS−DOS時代のZ−80(CPU)の場合で計算し、それを元に推定することにする。 CPUの周波数をFとすると、その逆数 1/F をクロックサイクルという。Z−80の場合、その周波数は最高でも 10Mhz であるから、クロックサイクルの値は 1/(10の7乗)=0.1μs(千万分の1秒)となる。 今、碁盤上に碁石が置かれているかいないかを調べるとすると、例えば碁盤上に石がある状態を ”1” 、石がない状態を ”0” として、そのデータを予めコンピューターのメモリーに入れておき、そのメモリーの状態を調べるニーモニックは最も単純に考えた場合、 LD A,(HL) :メモリー番地にあるデータ(碁盤上に石があるかないか)をAレジスタに代 入 JP Z,○○○○ :Aレジスタのデータを判定して、次の処理を行う 〇〇〇〇番地へジャンプ する としてよいであろう。 上記の場合のニーモニックのクロックサイクルは夫々 ”7”、”10”であるが、両方で ”20”とする。 したがって盤上の1ヶ所を調べるのに要する時間は0.1×20=2μs(2百万分の1秒)になり、 (1) 4×4の盤上の石の有無を調べる時間は (20兆9227億8988万8千)×2百万分の1秒 となる。この結果は概略4200万秒、時間に直すと約11,111時間である。 以上の結果を現在使用されているパソコンに適用する。 3GのCPUは32ビットであるから8ビットのZ−80に比べて4倍のスピードがあるとし、クロックサイクルは300倍速いから、両方で1200倍のスピードということになる。 したがって3Gパソコンでの処理時間は 11,111÷1200=約9.3時間 ということにる。 (2) 次に 5×5の盤の場合はどうなるかであるが、考えるだけで気が重くなる。 手数の変化は 4路盤に比べて (16×(10の24乗))÷(21×(10の12乗))=約 8×(10の11乗)倍 多いから、必要な時間は 9.3×8×(10の11乗)=約74×(10の11乗)時間 ということになる。日数に換算すると約 3×(10の11乗)日、即ち約8億年という途方もない時間になる。 たった25ケ所の石の有無の調査に8億年もかかるということなど、計算違いではないかと俄かには信じ難いが、何度考え直してもこういうことになる。 根気と暇のある方がおられたら是非確認してみて下さい。 |
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