またまた変なもの登場…
bossさんから寄せられた難題です。梶屋敷で釣ったシーバスの腸の中から発見されました。
延びたり縮んだりして気持ち悪かったそうですが冷凍保存してあるそうです。
それからこのシーバスは5月というのに未成熟な卵を持っていました。
この寄生虫のせいで卵に栄養がまわらず産卵に参加できなかった可能性もありそうです。
これはいったい何なんでしょう???

コレは何?
岐阜のhiro−keiさんから寄せられました難題です。いったい何なんでしょう…。
10月に魚津でエギング中に発見されました。触ると緑色に発光するそうです。
誰かわかる方教えて下さい。
解答が寄せられました!

以下、ミツさんからの解答文です。ありがとうございました。

写真にある触ると緑色に発光する物体は
『ウミサボテン』だと思います。私は趣味でサンゴの飼育をしている
程度なので詳しくは存じませんが、お店に売っているウミサボテンに
非常によく似ています。触ると緑色に発光するという特徴も同じです。


ウミサボテン
刺胞動物門・花虫綱・八放サンゴ亜綱・ウミエラ目・ウミサボテン科
Cavernularia obesa  
【分布】石狩湾以南、西南太平洋、インド洋 (B 3)
【生息環境】内湾の低潮線下〜水深20mの砂泥底 (B 3)

これは何?
毎年6月ぐらいになるとサーフにゼリー状のものが大発生し
ルアーのフックに付いたりして釣りにならないことがあります。
たまたま数珠のようにつながったモノが引っかかったので
写真に収めました。
よく見るとそれぞれの房の真ん中に核のようなものが見えます。
一方、フックについているものはやや大きく一定のテンポで
ピクピク動いていました。こちらの核はやや成長したのか
「コの字」型しています。
去年もそうでしたが、これが発生しているときは魚が釣れません…。
ルアーが動かないからかもしれませんが、いずれにしても
やっかいものです。
正体が判明!
富山水産試験場のページから、これがホタルイカのタマゴ
であることがわかりました。

2種類のマルスズキ?
太平洋側では中国から移植されたスズキが自然繁殖していたり、在来種との混血も
確認されているようですが、糸魚川周辺ではまだ見かけません・・・
下の画像は両方とも糸魚川で釣ったマルスズキですが、よく見ると尾鰭の形状が
ちょっと違います。上のものは切れ込みがなく、下のものは完全に中央で切れ込んでいます。
いままでは上のタイプがメスで下のタイプがオスだと思っていましたが、残念ながら
下のスズキのおなかからもタマゴが出てきました。
生活環境によるものかもしれませんが今後も注目していく予定です。


鱗紋のバラツキ?
スズキが成長の課程でウロコにできる鱗紋(樹木の年輪みたいなもの)を調べてみると
年ごとの間隔はほぼ一定しているが、2年続けて薄かったり、ある年は濃かったりバラツキが
あることがわかります。
なぜ鱗紋ができるのかは学者に聞かなくてはわかりませんが、樹木と同じ考え方をすると
一年間のうち成長の遅い時期にできるのでしょう・・・
これをスズキにあてはめると冬の産卵、越冬の時期にできるとかんがえられます。
これがばらつくということは・・・いろいろ考えられます。
  1. なんらかの理由で餌場にとどまった。
  2. 産卵後、早い時期に餌場に戻った。
  3. 産卵、越冬中にも深場で捕食できた。
特に1はルアーマン的考察ですが、99年11月に釣ったスズキを例にとると、鱗紋の外側から
2番目がはっきりしないため97年冬は餌場周辺に居着いたことになります。
まだサンプル数が少なすぎてなんともいえませんが、冬の間に考えるとどうしてもこういう方向
にいってしまいます・・・