空前の通勤電車増備計画

 大学時代には通勤電車の増備もそれなりに進み、また、103系電車の奥深さを知りました。しかしこの時期、KATOやTomixの103系の再生産のタイミングとお小遣い「のあるなし」のタイミングが合わず、“欲しいときに欲しいものが手に入らない(入れられない)”という状況が続きました。

 そこで、なかなか思うように進まない103系をはじめとする通勤電車の増備を、キット製作によって本格的に進めようと立案したのが「101計画」です。組立・加工・塗装などの技術の向上を目指して、“パーツを使ってみる”“マスキングして色を塗り分けてみる”など各編成ごとにテーマを設定し、第101号編成から130号編成までの総計163輛を作ろうという壮大(?)な計画でした。

 結局、予算の関係(むしろ計画を立てること自体を楽しんだのでした…)やKATOから201系の完成品が発売されたことなどによって、この計画のもとで完成しているのは、写真の第101号編成(千ラシ103系6輛1本)のみです。

101計画第101号編成 101計画第101号編成

 首都圏では少数派の、シールドビーム2灯+ユニットサッシ量産冷房車のクハ(230と231のつもりだったと思います)を含む編成です。同じ103系でもいろいろなタイプがあることを知り、作り分けてたくさん揃えたいなと思っていた時期でした。

 実車に則して窓押さえの色を変えたり、窓のプラ厚感を目立たなくするように塗装を工夫したり、とても達成感のあった車輌製作でした。