星の部屋〜獅子座流星群2001〜番外編〜(2001.11.19開設)
今回の流星群を見終えるまでの、あれやこれやを、日記風にまとめてみました。
2001.11.17(土)
18:40
仕事を終え帰宅。撮影機材の準備に入る。
事前に用意したチェックリストに従い、9割方の準備を完了した。
カメラやフィルムの確認はもちろんだが、衣服、カイロ等の防寒対策も入念に行った。
今夜は晴れている。明晩の晴天を祈った。
2001.11.18(日)
7:10起床。
天気予報と朝の空からは、晴天は疑いようが無い。
午前中最終の準備を終え、午後は稲核菜の株洗いを手伝う。(少しだけ・・・)
15:30〜17:30
仮眠をとった。体調万全。
夕方西空に少しずつ雲が広がり出すが、さして気にも留めず夕食を済ませた。
19:00
空一面の雲。不安が広がる。
20:00
相変わらずの雲。予定変更を念頭に行動開始。
上着は、最大8枚重ねを想定。(爆)
ズボン類も、最大4枚履く事にした。
下着にはカイロを貼った。
これだけやったら、ほんとにダルマさんだぁ〜。(^^;)
21:40
自宅から数百m離れた地点を観測点にする予定だったが、急きょ変更。
標高1500mの乗鞍高原一帯に絞る事にした。
乗鞍高原へ向かう道は、22:00から通行止めになるので、慌てて家を出た。
22:10
事前にロケハン済の観測点(スキー場の駐車場)に到着。
何とか晴れている。\(^o^)/
ところが、先客が居た。出来ることなら人気のない所で、静かに見たかったので、一の瀬牧場へと向かった。
22:30
一の瀬牧場の中でも、駐車場を避け、道路端、車を東に向けて止めた。
車で入れる一番奥の付近なので、さすがに誰も居ない。
23:00
曇ってきた。(>_<)
西空は晴れているが、肝心な東の空が雲に覆われている。
目覚ましを1:00にセットして、ラヂオを聴きながら仮眠を取ろうとしたが、やはり眠れない。
23:50
東の地平線から、徐々に雲が取れ始める。星空が広がり出す。
三脚を取り出し、撮影準備を開始。
2001.11.19(月)
0:20
手間取ったが、撮影準備完了。ところが・・
道路端にセッティングを完了したのは良かったが、まさか、こんな一番奥まで他の車がやって来ようとは。(>_<)
ポイントを選ぶためにウロウロしている。お陰で光が邪魔でなかなか撮影に移れない。
もう一カ所別の観測点を候補に入れていたが、そちらの方が良かったのだろうか・・・
流星は、少しずつだが流れ始めている。
服装は、当初予定していた通り、最大の枚数着込んだ。ダルマさんになった。(爆)
足もとが冷えるので、長靴の中にカイロを2〜3個放り込んだ。
0:40
他の車も場所決めしてくれたので、ようやく落ち着いた。
撮影開始。
1:00〜1:30
晴れてきた影響か、周囲に計4台の車が後からやって来た。
カメラに光も入ったりして、撮影がはかどらない。
カメラ本体やレンズフードに霜が降り始め、急きょカイロを追加で巻き付けたりで、空をなかなか見ていられない。
1:20頃から、流星が増え始めたのを実感した。
1:47
空から目をそらし、下を向いた時、周囲が一瞬満月よりも明るくなった。
慌てて空に目をやると、ものすごい明るさの流星痕が。大火球の出現である。
残念ながらカメラは撮影のインターバルだったため、出現の瞬間を写せなかった。今夜の最大の心残りであった。(>_<)
流星痕は、約10分以上明るく輝いていた。恐らくこの大火球、他の観測点でも見られたことであろう。詳報を待ちたい。
2:00以降
頻繁に流れている。数を数えるだけ無駄である。(^_^)
出現のピークがはっきり分からない程、多い状態が続いている。
出る時は一秒間に3〜4個、同時に流れる。
天頂を越え、西側の空、乗鞍岳方面で光るのもある。
気持ちの高まりを抑えきれない。
3:00〜3:30
この時間帯までに、用意したカメラ4台のうち、3台が次々にリタイア。
1台目:電池が寒さに当てられ、交換しても動作不良を起こしてしまう。最後まで撮りきらないうちに、勝手にフィルムを巻き戻してしまった。こんな状態ではもう構ってられないので、車の中に撤収。
2台目:フィルム交換に手間が掛かる機種なので、撮りきったところで撤収。フィルムは只今現像中。
3台目:フィルム巻き取りに失敗。上手く撮れているだろうか・・
残りの1台は、レンズに多少の結露が有ったものの、最後まで機能した。数打ちゃ当たる、の典型例である。(^_^)
そんなこんなでドタバタしたので、もしかしたら出現のピークを見落としていたかも知れない。逆にピークを感じさせない位の出現数であった。
4:00
フィルムがちょうど最後のコマまで来たので、キリが良いということで撮影終了。
まだ出現数は多い。
他の車は、限界まで来たのか、満足したのか、この時間までに撤収した。
車には霜が凍り付いている。こんな事も有ろうかと、魔法瓶にお湯を入れて持って来て、大正解であった。(^_^)
4:20
一般に流星観測は、地べたに寝そべって空を見上げるのが一番なのだが、恐らく−5℃以下まで下がった状態では到底無理である。
そこで、かかとを中心にしてゆっくりコマのように体を360度回転させて、全天を見回して見ることにした。撮影が終了したという、心の余裕も手伝ってか、少しずつ減り行く流星を心行くまで堪能できた。
雲は一つも無い。オリオン、シリウス、木星がまばゆい。
4:45
撤収。
乗鞍高原から自宅へ戻る道は、夜間工事通行止めで、午前5時に解除となるので、この時間まで粘った。
5:15
無事帰宅。
まだ空は暗い。星々は見えているが、さすがに流星はもう流れなくなっていた。
7:30まで仮眠しようとしたが、ほとんど眠ったという実感が無かった。
8:20
隣町の写真店へ、ネガフィルムを現像するために出掛けた。眠くはなくて助かった。
スライドフィルムに撮った分は、仕上がりが数日掛かるが、こちらの出来も楽しみである。
10:20
現像プリントが上がった。流星、少ないながらも写っていた!\(^o^)/
長い一日が終わったと感じた一瞬であった。
激動(?)の一大イヴェントを終え、記憶が遠のかないうちにまとめてみましたが、正直ここまでやるか?って自分でも思ってしまいます。
奇跡の晴天と、流星の雨に恵まれた一夜、この事をずっと忘れずにいたいです。