四月18日月曜 急遽旅立つ事に。母にパンをもらい麻績インターから高速に。 二人でかわりばんこに運転し、滋賀県の多賀サービスエリア(以下SA)で力尽きる。 しかし、ここにはSAとしては珍しい入浴施設が付いていた。明日入る事にして就寝。 いきなり九州を目指すつもりだったが地図を眺めて四国に寄ることに変更した。 19火曜 風呂に入って(フェリーの風呂みたいでトラック運ちゃん系が大かった。 女湯は空いていたが狭かったらしい)、明石海峡から四国に入る。 途中で四国のガイド本を買い、津田の松原で就寝。 明日は讃岐うどんを食べる予定だが徳島ラーメンを食べ忘れた事をかなり後悔。 20水曜 妻の後押しもあり、戻って徳島ラーメンを食べる事を決意。 ガイド本の裏表紙に載っていた旧いケーブルカーも見るつもりだったがそれは諦め、 来た道を戻る。妻にはコインランドリーで洗濯をしてもらい、 私は同じ事態のないように、四国の次に行く予定の広島のガイド本を買った。 「いのたに」には調度昼時に着いて混んでいたが思ったより広く列ばず済んだ。 見た目通り味が濃いがとても旨い。インターネットでみた野田ハニーに行き買い物。 スーパーに寄り半田素麺等を土産に買う。土産物屋よりスーパーのほうが安いのだ。 道の駅藍ランドうだつに車を停め、うだつの古い町並みを見物。 途中で見掛けて引き返して寄った豆腐屋の豆乳は大変美味。 道の駅ことなみは温泉付きで助かった。600円でサウナもあり豪華な建物。 お湯はやや乳白色。豪華な休憩室で30分程休んだ。 山中なので今夜の車中は寒そう。 21木曜 目当ての行列讃岐うどん屋は11時からなのですぐ近くに見つけたみかど温泉に入る事に。 昨日は言った温泉の近くだけに同じお湯。しかし、妻は地元の方とも語らえた様子。 香川県といえば讃岐うどんだがその店数は凄まじく一冊の分厚い本になるほどだ。 その多くは民家風のセルフ方式。ここも看板は全くない民家。行列はまだ出来ていなかったが満員。 メニューは熱いと冷たいの2種類のみで一杯105円。後払いなので最初は受け取るのみ。 速攻で出て来た。葱と醤油を見よう見真似でかけてつるつる。 そんなもんがまた不思議なほどウマイ。 場所によっては葱を刻むのも丼を洗うのも自分でやるらしいが… 次はかまたま発祥の店へ。列んでいるが次々はける。前払い。 150円だが天ぷら100円でうまそうなジャガ芋天ぷらがあり乗せる事に。 すごく広い店内(と、言うか庭)!やっぱり玉子入が私の好み。妻はやまかけゲソ天付き。 道の駅で饂飩めしを食べる。和風な味付け。高菜(讃岐菜)が効いてけっこういける。 うどんがしこしこ。 饂飩アイス。微かにダシの味が。うどんの切れ端がごつごつと入ってしこしこする。 だしの味はともかくアイスと讃岐うどんは意外とマッチする。雪見だいふくと志は同じかな? 妻はこのあともタケノコアイス(普通のアイスにタケノコ粒)、 スダチアイス(結構あっさりでウマイ)も食べた。 大歩危・小歩危の景色を見ながら道の駅にしいや。思ったより狭い。 晩飯を粗食で済ました後にすぐ隣の秘境の湯に入る。 千円もするだけあって建物も風呂も凄く豪華。 どこにも秘境の面影はないがゆっくりした。 22日金曜 まずは高知市街のホテルを当日予約し、成功する。 断崖に立つ小便小僧を見る。かなり怖い。 かずら橋を見る。観光客が多かったので見るだけにする。 それより走ってきたボンネットバスが気になり、追いかけた挙句、車庫まで見に行く。 昼は祖谷そば。ぼそぼそですぐ切れるがそれが特徴らしい。 見事な渓谷の景色を見ながら高速に乗ろうと思ったが曲がる道を間違えた。 そこにあった道の駅大杉近くには日本一の大杉があった。 確かに見たこともないほどの巨大な老杉は圧巻。曲がる道を間違えてよかった。 15時過ぎには高知市街に入り、チェックイン。 洗濯をし、旧い路面電車が走る道を歩き、 はりまや橋で記念撮影したあとカツオのたたき丼を食べに行く。 本当にワラを焼べ、大きな炎が上がっていた。 臭みが全くなく、心なしかカツブシの香りがするような食べたこともない素晴らしい味だった。 カツオのタタキは嫌いと言っていた妻もこれはいけると語る。高知城が見えた。 23日土曜 意外と充実したホテルの朝食を済ませ、四国自動車博物館に。 ホテルのインターネットで調べたのだ。 隣にあったクラシックカー博物館は見ない予定だったが、やはり見たくなり私一人で見た。 (その間、妻には土産物屋を見物していてもらった) 空いていたので写真を沢山撮った。高速に乗って鍋焼ラーメンの橋本食堂へ。 1時過ぎに着いたが混んでいて駐車出来ず。近くに停められる場所を見つけ、待った。 回転は悪いようだったが鳥ガラ醤油味で卵も入って予想以上に美味しかった。 妻も喜んだ。出発からの走行距離はついに1000キロを越えた。 あとは道の駅に寄りつつ四万十いやしの里でお風呂に。 カーナビが示した場所は少しズレていたためずいぶん迷った。 百年杉のオブジェが見事な建物。近くに公衆便所のある駐車場を見つけたので、そこで就寝。 24日曜 なかなか綺麗に海が見える広い場所だった事が明るくなってからわかった。 足摺岬を目指して曲がりくねる道を進んだ。 途中のスーパーで土産の酒を買った。高知は酒所らしい。 天気にも恵まれ、足摺岬は素晴らしい景色だった。 次に竜串という奇岩が続く景色を見た。 なるほど不思議な模様の巨岩が洗濯板の如く連なり圧巻だった。 来た道をひたすら戻り四万十川の沈下橋を見た。 手摺りが無いので車で渡ると予想以上に怖い。 アイスクリンを路上で売っていたので食べ、細くて曲がりくねった道を北上。 途中、何回か沈下橋を見掛けた。 愛媛県に入った。道の駅虹の森公園まつのはもう閉店だったがここで就寝することにし、 すぐ近くにあるぽっぽ温泉にいく。 酒樽の風呂や釜風呂、箱蒸し風呂など、 400円にしてはかなり楽しめたが女湯は質素だったとの事。週毎に入れ代わるらしい。 25月曜 雨が降る予報だったが晴れていて暑くて目をさます。四国カルストに向かうが、通行止め。 引き返すにも無理がある為、大きく迂回して再トライ。 そのうち石灰岩が見えて来てカルストっぽくなったが、 猛烈な霧でなんにも見えない!道が狭い!運転怖い!ウギャー!対向車! で、残念だが走破は諦め、道後温泉に向かうことにした。 途中で見つけたコインランドリーで洗濯後、 松山市のことりと言うメニューが鍋焼うどんといなりしかない店に行く。 鍋はアルミ製。妻はいなりが気に入った様子。 路面電車が走る道を行き、妻が楽しみにしていた道後温泉に到着。 坊ちゃん列車を見たり、商店街で坊ちゃん団子等を食べたり、からくり時計を見たりした後、 温泉に入る。熱めの湯で深い。湯の中で立てば足の長〜い私でも玉が漬かる程。 風情ある良い風呂だった。向かいの千円ショップにベスパの置物を見掛け、妻に買ってもらう。 道の駅風早の郷ふわりで寝ることにする。 26火曜 海を見ながらしまなみ海道に向かう。レンタサイクルでわたった。 天気も景色は素晴らしくよかった。昼食をとるためいきいき館へ向かう。 ところが休館。他に食堂などを探しては見たが、見渡す限りの漁村の眺め。 ただただ帰るしかないと思ったら妻が大島シーサイドホテルに入ってしまう。 「お腹が減ったのよ!」私には潰れかかっているようにしか見えない。 「やっていないよ!帰ろうよ…」二階に上がると誰も客はいないが確かに営業はしていた。 鯛茶漬けと鯛釜飯を頼む。茶漬けには鯛の刺身がたっぷり乗り、ダシをかけていただく。 美味しい!食べ終わる頃に釜飯が。炊きたてで美味しい! 「何もないような所のホテルのランチにハズレはないのよ」さすがは元ホテル従業員。 俺一人だったら絶対入らないぞ。来た道を戻り自転車を返し、車で四国を後にした。 途中、色々なみかんを売る店を見つけた。試食して美味しかったセミノールというのを買ってみた。 尾道ラーメンを老舗の朱華園で食べる。 瀬戸内の小魚を使ったと言う意外とあっさりなスープに大粒の背脂が乗る。 それほどの個性は感じないが美味しかった。道の駅アリストぬまくまにて就寝。 高知で買った文旦というみかんを食べた。グレープフルーツみたいな香りで美味しかった。 27水曜 福山自動車時計博物館にいく。ほとんどの車両はドアが開き、乗ることが出来た。 感激である。高速に乗り、途中、小谷SAで広島丼と広島風皿うどんを食べた。 皿うどんに付いてきた広島おにぎり(混ぜ御飯がナッパで巻いてある)は味がしないと思ったが、 いりこみそを付けて食べたら美味しかった。 凄いボリュームだったので残そうとか言いつつ全部食べてしまう。 呉に出来たばかりの大和ミュージアムに行く。平日だから空いているかと思いきや混んでいた。 大和の巨大模型や零戦もあり、見応えもある半面、回天や乗組員の遺書等もあり、 ただカッコいいとはしゃぐわけにもいかなかった。 広島でお好み焼きを食べ、携帯インターネットで予約した安宿で就寝。 28木曜 近くに見つけたコインランドリーはあまりにもボロくて酷かったので、妻が嫌がる。 あるだけでもありがたいんだが。ホテルの100円インターネットで調べ、見つけた場所で洗濯。 チェックアウトした後、市内観光することに。 私は沢山の種類が走る路面電車を写真に撮りつつ原爆ドームを見学。 妻は広島駅まで歩いて買い物に行った。妻の買い物が長引いた為、 仕方なく路面電車に乗り込み(実は乗りたかった)、広島駅で合流。 広島つけめんのばくだん屋に。つけめんは冷し中華を辛くした感じ。 辛みそそばはタンタン麺のつけそば版。どちらも胡麻が効いて大変美味しかった。 妻も気に入った様子。駐車場代は思ったより全然安くてよかった。 下道から襟帯橋に向かう。途中で厳島神社が見えた。 襟帯橋は以前来た時より新しくなっていた。 妻は初めてらしく、大喜びで写真を撮りまくっていた。 橋を見ながら広島駅で買ったあじろやの穴子磯部寿司と阿藻珍味のピリ辛あなごぼうを食べる。 寿司は大葉が効いて予想以上の美味しさ。あなごぼうも癖になる美味しさでたちまち終わった。 妻も買ってよかったと喜んだ。 岩国が見渡せる五橋の湯に行き、高速に乗り、美東SAで生ういろうを食べて就寝。 29金曜 起きたら駐車場が混みまくり。ゴールデンウイーク初日ってやつだ。 早々に関門橋から九州に入り、高速を降りる。やはり渋滞気味。走行距離は三千キロを突破。 湯布院に向かう予定だったが、混んでいそうだし、外湯が豊富な別府に寄ることに変更。 別府に近づくと早速温泉の匂いが。 食事をすると露天風呂に入れると言う「いちのいで会館」に向かう。 なんだか珍しいから楽しみだ。が、場所がさっぱりわからん! 何度も諦めかけたが、最後の最後に案内板を見つけ、狭く急な坂を昇り、遂にたどり着いた。 まず、先に風呂に入るシステムらしい。滝がある露天風呂で温泉の香りがする天然サウナもあった。 湯は青白く、かなり熱め。食事はメニューが決まっていて団子汁のセットだった。 調度食べたい物でよかった。来てよかった。 いちのいで会館の露天風呂は洗い場がなく、身体が洗え無かったので、 道に迷っている時に見掛けた丸尾温泉と言う小さい共同浴場に行く。 150円の券を近くの家に買いに行くという旅行者にはかなり無茶なシステム。 洗面器は貸してもらったが、椅子もシャワーも無い。やっぱり洗い場がないじゃないか・・・ しかし妻は地元の方とも語らえたようだ。 湯は透明でこれまた熱め。こんな場所こそ別府冥利だ! 最後に、前回来た時に妻がとても気に入っていた海地獄に売っている地獄蒸し焼きプリンを食べ、 湯布院に向かう。高速で一区間だが、早く着いても仕方ないと思い下道を進んだ。 これが大正解で豪快な由布岳を望む素晴らしいドライブコースだった。 道の駅ゆふいんに向かいそこで就寝…と思いきや途中で九州自動車歴史館の看板が。 あ、ここ寄る予定だったんだと思い出したが既に閉館間近。 無念。でも妻が割引券とパンフをもらって来てくれた。明日朝一番で行く事にした。 30土曜 今日は昨日見そびれた九州自動車歴史館を見るつもりだったが、天気は下り坂らしいし、 混んでくるのも嫌だ。思い切って諦め、九重・阿蘇に向かって出発。 好天で九重の素晴らしい景色を見る事が出来た。阿蘇に入ると曇ってきた。 そうは言っても阿蘇岳の眺めは素晴らしい。 山を下り、昼食にしようとまっぷるに載っていた地鶏の店に行ったら檄混み! 諦めて引き返した。GW地獄だ。 疲れきった私は近くの温泉で休憩を申し入れたが、 妻は早く通潤橋を見たいと運転を引き受け爆進した。 私はダウンし、爆進を続ける妻にトイレ休憩を申し入れたが断られた。 そして通潤橋に着いたら、調度放水していた。写真を撮りまくる妻。 私はトイレの後、看板を見ると…これは本日最後の放水で15分間のみと知り、 妻に走って妻に知らせた。二人で慌てて写真を撮った。 後で知ったが放水は一日三回のみで、それもGWだから特別に放水してくれたらしい。 平日は放水しないらしい。GW天国だ。しかも妻が爆進しなければ見れなかった。 橋の近くで食事した。すぐ近くに温泉があることも分かった。 今日はお風呂なしかなぁと思っていただけに大変ありがたかった。 高速に乗った。日南海岸のある宮崎に向かうのだ。 宮原SAでは阿蘇で食べそびれたソフトクリームを妻が喜んで食べた。 他に馬肉コロッケ、鶏身焼、いきなり団子を食べて熊本を満喫した。 霧島SAで就寝。夜から雨が降り出した。 5月1日曜 朝から凄い雨。霧島が見えるのかなと思ったがそれどころではない。 雨なのでせっかくの日南海岸を走破したくない。 また安い宿を当日予約。宮崎ICで降り、すぐガソリンを入れたがガス欠寸前だった。 気をつけなくては… レタス巻き発祥の店と言う一平寿司に行く。のり巻きばかりを注文。 蟹汁のダシ殻を限界まで食べ尽くす。 レタス巻きはもちろんうまいが、後から追加注文した玉子ののり巻きが一番ウマかったりした。 コインランドリーで洗濯している間、近くの本屋で立ち読み。 まだチェックインまでに間があるのでスーパーで飲み物等を買う。 そうこうしているうちに雨はあがり、チェックイン。 二人で五千円は安いから不安だったが綺麗で機能的なホテルで安心。 宮崎市街を歩く。お菓子の日高は試食が豊富。しかもお茶まで出してくれた。 妻と端から食べまくる。満腹だ。しかも買わずに出た。 宮崎駅まで商店街を歩いた後、おぐら本店に行く。 宮崎はチキン南蛮の発祥の地。ここはそれの名店らしいのだ。 ボリューム満点の甘酸っぱいチキンにどっさりかかるタルタルソース。 マカロニサラダまで付いていらぁ。ウヒーたまらん。最高で〜す!(カロリーが?) しかしやはり食べ過ぎ。 名物の冷や汁も食べてみたかったが無理なのでデパ地下でインスタントのを買った。 帰ったら食べよう。 帰りにお菓子の日高で(また試食した後)、なんじゃこりゃ大福(つぶ餡、イチゴ、 クリームチーズ、栗が入った大きな大福)等を買い込みホテルに戻った。 明日は日南海岸。晴れるといいなぁ。 2月曜 予想以上に豪快なホテルの朝食を済ませ、出発。残念ながら天気は悪かった。 せっかくの景色もイマイチだ。道の駅フェニックスでは海老ソフトのまずさに衝撃を受けた。 通り掛かったサボテンハーブ園は潰れていたが、かわいそうなサボテン達は美しい花を付けていた。 誰も管理していないのかな?妻が写真を撮ろうとしたら漫画みたいに腕にトゲが刺さった。 曇り空からはついに雨が降り出した。 鵜戸神宮を見る。石段ですごく疲れたが見事な奇岩を祈願出来た。 日向夏の生ジュースもすごく美味しかった。 夕方の天気回復を願い、時間を潰すべく本にあった入浴施設に向かうが、これまた潰れていた… こりゃだめだ。今日はダメだ。明日の天気の回復を信じ、道の駅なんごうで早めに陣取った。 妻にはどこかに紛れていたサボテンのトゲが再び刺さり、抜くのに苦労する。 やっぱりダメだ。 3火曜 起きたら晴れていた。やった!作戦通りだ!早速、残りのフェニックスロードを南下する。 昨日とは大違いの素晴らしい景色。途中、見覚えのある景色に出会ったりもした。 見覚えのある入浴施設が目に入る。ああ、以前2CVでここに来たことがある・・・ 美人の湯と言うのぼりに妻が興味深々で入ることにした。 550円の割には充実した内容で湯質もよかった。 妻も心なしか美人になったような気がしないでもない。 やがて、右手の海の向こうに開聞岳が見えてきた。 そして、出発から16日目。走った距離は2694`。ついに九州最南端の佐多岬に着いた。 展望台からの景色は相変わらず素晴らしい。しばし感動し、再び来た道を北上。 開聞岳に沈む夕日を見ながらスーパーの弁当を食べた。ここからは帰路となる。道の駅ねじめで就寝。 4水曜 早起きしたのですぐに桜島に向かった。天気も良い。間もなく豪快な桜島が見えてきた。 有名な古里温泉の露天風呂、竜神の湯に入る予定だが、 電話で確認したら連休なのでかなり混むとの情報。 とりあえず道の駅たるみずに行くが開店前。にもかかわらずもう混雑している。 混雑を嫌い、火山灰で埋まった鳥居を見た後は、北側ルートで回り込んだ。 桜島の写真を撮りたくて入り込んだ路地には温泉施設があった。 その名はさくらじま白浜温泉センター。空いていそうなのでここに入ることにした。 これが大当り。湯は薄い茶色でしょっぱい。 露天風呂は日が当たりトロピカルドリンクの如く輝いていた。 アワがぶくぶく系の仕掛けやサウナもあり、しかも300円。 こっちにして本当によかった。妻も大変気に入った様子。 引き続き桜島を回るとコインランドリー発見。洗濯をしている間に道の駅桜島や展望台を見た。 フェリーに乗り鹿児島市街に行った。妻が行きたがっていたさつまいもの館やデパートを見た。 すると、佐世保バーガーの店を発見。佐世保で食べたかったが連休中だし混んでいるだろうなぁ。 佐世保は博多に住んでいるときに一回行ったしなぁ。 ここで食べて佐世保は我慢するか…と言うことになった。出て来たのは馬鹿でかいハンバーガー。 重い!顔がマヨネーズだらけになったが大変満足した。天草方面に向かい、道の駅阿久根で就寝。 5木曜 それにしても海がやたら綺麗だ。どんな宝石より美しく妖しく輝いている。 朝は天気がよかったが、午後から崩れるとの予報。フェリーから天草に。 連休特別ダイヤで運航しているらしく、タイミング良く出港。 天草では気が付くと出発からの走行距離が三千`を越えていた。 橋を渡って通詞島に寄る。以前、2CVで来た時に物凄く綺麗な夕日と朝日を両方見れた 思い出深い場所。妻としばしヤドカリ等を観察。あの時と変わらず風力発電機が回っていた。 天草から島原に行くフェリーは先程と違いかなり混雑。待っている間に雨が降り出した。 30分程の船旅の後、長崎県に上陸。峠道を昇り、雲仙温泉の雲仙小地獄温泉館に向かう。 ここは以前来た際にすごく気に入った所。また来れた事は嬉しい。 思ったより空いていたのも有り難い。お湯は白濁で超強力な硫黄臭。 出た後もしばらくは身体から硫黄臭がする。妻も気に入った様子だ。 また来たいとまで言っているが…うーん。また来れるだろうか。私も来たいが。 休憩室にはうまそうなおでんがあった。お金は竹筒に入れ、自分で盛りつけて食べる。ウマイ! もう暗くて普賢岳も見えない。雨はさらに激しくなった。 たまたま見掛けた店が地元民で賑わっていたので、晩御飯はそこに決めた。 ちゃんぽんは胡麻油の香りがした。皿うどんは細麺と太麺が選べ、ソースが一緒に出て来た。 地元スタイルを堪能出来た。道の駅みずなし本陣ふかえで就寝。ん?車の中が硫黄臭だ。 6金曜 雨はまだ降り続く。普賢岳も全く見えず。寝巻が硫黄臭。 道の駅のレストランで六兵衛(サツマイモの麺料理でサツマイモ味)と 具雑煮(天草四郎が考案したらしいが普通の雑煮だなぁ)を食べている間に 見えてこないかと期待するが見えず。 灰で埋まってしまった家屋を見学している間に見えてこないかと期待するが見えず。 こちらから近づくしかないと溶岩ドーム近くまで行ける道を進んだ。 妻が手で扇ぐと少しだけ見えたが、すぐ霧に包まれた。 結局、島原を離れるのは昼頃になった。 先を急ぎたい所だったが、以前見たフルーツ型のバス停を妻に見せてやりたくて、 微かな記憶を頼りに周り道。スイカのバス停が見えた時は二人で大喜びした。 他にもトマトやメロン、ミカンにイチゴのバス停が次々と現れた。どれもすごくリアル! 道の駅鹿島には望遠鏡があり、覗くと干潟でムツゴロウや蟹が動いていた。雨が降り出した。 道が混んでいたことも重なり、早目に着く予定だったモツ鍋の万十屋には結局夕方に着いた。 奇妙な形の物体が野菜の下で煮えていく…実にいい匂いがする。 ぐにゃぐにゃぐにゃ。噛んでも噛んでも全く減らない。これはどこの肉なんだろ。 しかし臭みは無く、スキヤキ風の味付けがたまらん。食べ終わったらうどんを入れた。 白いうどんはたちまち色が付いた。これがまたなんとも味わい深く、感動した。 夜の雨の高速を走り、当日予約した小倉のホテルに向かう。 福岡市に入ると、福岡タワー、福岡ドーム、博多タワーが見えた。なんだか懐かしい。 ホテルには9時位に着いた。洗濯をし、すぐ寝た。夜の雨の高速道路は猛烈に疲れた。 7土曜 ホテルでは朝食としてスーパーで買っておいた物を食べる。 脱いだ服が硫黄臭い。今日のプランは駐車場にバモスを停めたまま、 下関と門司港を見物するとゆー壮大なプランだ。寝ている間に思い付いたのだ。 早速、小倉駅から電車で下関に。関門トンネルは思ったより短く、すぐ本州に出た。 下関駅から海峡ゆめタワー等を眺めつつ歩き、カモンワーフに着く。結構歩いたから腹減った。 くじらカツサンドとくじらライスバーガーを食べた。ウマイ!次にタコ焼きのタコの代わりに ふぐが入ったふぐ焼を食べる。うまいけど、ふぐってタコほど味がしないから物足りない… そこで、隣の唐戸市場に行く。活気がある!ふぐの握りが100円だったので、 ニ貫だけ買ってみる。これが肉厚でブリブリな歯ごたえ。檄ウマイ!ふぐ汁も買ってみる。 ふぐが二匹も入っていた。これまたオ〜イシ〜イ!妻はふく饅頭も買った。 そして下関を後にし、関門トンネル人道に入る。歩いて九州に戻るのだ。 トンネルには山口と福岡の県境のラインがあり、記念撮影した。 門司港はバナナ叩き売り発祥の地って事でバナナジュース、バナナソフトを食べる。 鉄道記念館も見た。実物には乗ることが出来なかった湯布院の森号のミニ鉄道に乗る。 わーい!汽笛も鳴るよ!ずいぶんはしゃいでみたが、親子連れでないのは我々だけだ… 門司港駅から小倉に戻り、ようやくバモスで出発した。 かなり歩いて疲れたが、妻は平気な様子。 ふぐの顔が描かれた関門トンネルを抜け、ついに九州を後にする。 道の駅きくがわに陣取った。 小倉駅で買ったいわしのじんだ寿司、門司港の芋伝説で買ったやきいもとスイートポテト、 BeeHoneyで買ったはちみつがけのはちっこ焼きを食べる。 いずれもかなり美味しくて実に幸せな一日だった。 8日曜 山口県名物(?)の黄色いガードレールを見ながら角島大橋に行く。 綺麗な砂浜が両側に広がる素晴らしい橋。 あいにく曇りだったが、それでもエメラルドグリーン海が見えた。 こんなすばらしい風景が日本にあったのかと思うほどだ。 角島ではサザエの壷焼き、イカカレーを食べた。イカは肉厚ですごく美味しかった。 砂浜の砂があまりにも白くて綺麗なので少しだけ持ち帰る事に。 秋吉台のカルスト台地にびっくりしたあと、秋芳洞を見る。百枚皿が圧巻! しかし暗すぎて写真は撮れず。土産物屋には色々な石が売られていた。バスで駐車場まで戻った。 再び日本海側に向かい、海に沿って北上。道の駅萩しーまーとはなかなかの活気。 パックの大トロ寿司や変わった高菜入りライスコロッケ等を買い、夜食べる事にする。 道の駅阿武町は道の駅発祥の地らしい。この辺りは道の駅が多い。 島根県との県境も近い道の駅ゆとりパークたまがわで寝ることにする。 買っておいた物を食べた後、近くの田万川温泉憩いの湯で入浴。建物はかなり立派。 ちょっとお湯が塩素臭いのが惜しいが、しょっぱいお湯で温まった。 ようやく雲仙の硫黄臭が取れた気がする。 9月曜 妻が見つけたコインランドリーで洗濯する間に近くのサティでサラダやパンを買う。 ところで、あの時入った温泉に入りたい。妻も連れて行きたい。 記憶と勘を頼りに温泉津温泉に向かう。なにやら見覚えのある道…そして見つけた元湯泉薬湯。 あの時と全く変わっていない。源泉かけ流しで湯舟の淵は鍾乳石の如く盛り上がっている。 お湯はやや白く鉄分と塩分の味。洗い場は無い。 再び来れたことは嬉しいし、妻を連れて来れたのも嬉しい。妻もすごく気に入ったようだ。 これが温泉だ。温泉とはこういうものなんだ。いつまでもこのままであって欲しい。 途中で見掛けて、妻がUターンして入ったいずもやではいかめしと豆乳&おからドーナツを買う。 いかめしは切ってもらい、温かかったのですぐ食べた。柔らかくて美味しい。 この店の名前を見て思い出したが、出雲大社が近い。ちょっと周り道して向かう。 その前に道の駅キララ多伎に寄る。ここではイチジクソフトを食べ、美味しかった事を覚えている。 妻に話したら食べたがったので早速食べる。妻も気に入り、イチジククレープも食べる。 イチジクパンやイチジク煎餅も買う。他にも色々なイチジク物があった。 出雲大社に着く。5時近かったからか、空いていた。しめ繩がスゴイ。 宍道湖が見える位置(暗いから見えないが)の道の駅秋鹿なぎさ公園にて就寝。 10火曜 すごく良い天気!なのに少し寝過ごした。 宍道湖で記念撮影した後、松江城が見える武家屋敷の隣にある八雲庵で鴨南蛮と割子そばを食べる。 ダシがよく効いて、鴨の味もよく出ていてとってもウマイ。 妻が行きたいと言うので水木しげるロードに寄り道。鬼太郎グッズのお店と銅像が並ぶ。 妖怪スタンプも沢山あって妻は大喜び。随分時間を食った。 ロマンの道からは松原越しに白い砂浜と青い海が見えた。思わずバモスを停めて写真を撮る。 米子ICから高速に乗る。いよいよこの旅も終わる。 蒜山高原SAではジンギスカン丼じゃこ飯とこだわり豆腐セットを食べた。 勝央SAでは黒豆ソフトを。 出発からの走行距離は四千キロを突破していた。 そして西宮名塩SAにさしかかった時…突然予定を変更。やはり有馬温泉には行きたい。 もう夕方だったが、六甲山ホテルを携帯サイトから当日予約した。 こんなに直前でも予約できるんだなぁ・・・よかった。 金の湯に行くと私が以前入った温泉だった。無くなったと聞いていたが生まれ変わっていたのだ。 嬉しい!入るべく有料駐車場にバモスを停めて行くと、休館日。がびーん! 気を取り直して銀の湯に行った。透明な湯。 すごく曲がりくねった峠道を走ってチェックイン。昭和4年創業の趣のある古いホテル。 ボーイが荷物を持ってくれたりしたが、本当にここが二人で4000円なの? (偶然に特別プランを予約できたから。じゃらんのポイントも200円分が使えた。) 外に出て少し歩くと神戸の素晴らしい夜景が見えた。 たくさんの灯りがゆらゆらと輝いていた。 11水曜 六甲山ホテルを後にし、また曲がりくねった峠道を下る。 途中、展望台から神戸市街を見る。今日はあの市街を歩いて観光するのだ。 朝に決めたのだ。駐車場にバモスを停めて港を歩く。ポートタワーが見え、実に神戸っぽい。 中華街を抜け、神戸牛の店に行く。ハリウッドスターなんかがよく神戸牛がウマイと言っているので 食べてみたいのだ。しかし、私はハリウッドスター程のお金は無いので、 ランチのハンバーグを食べる事に。それでも2千円もする。昨晩の宿泊費と同じだ。 ハンバーグは目の前の鉄板で焼いてくれる。 知らない人が目の前に居るのでなんだか落ち着かない。 しかし、焼き上がったハンバーグはとても柔らかく、口の中で溶けてしまう。これはたまらん! デザートは中華街でタピオカ入りの杏仁豆腐ソフトを食べた。 妻が食べたいからとチーズケーキも食べた。猛烈に満腹だ。 駐車場を後にし、再び有馬温泉に向かう。今日こそ金の湯に入るのだ。金の湯は赤茶色。 洗面器で赤茶色に染めたタオルを見た妻は「汚ねぇ!」と言った。ロマンがないなぁ。 このタオルはこの旅の記念にとっておくことにした。 外には温泉を飲むことが出来る場所もあり、妻が飲んだ。しかめっ面。 私はまずいことを知っていたので飲まなかった。塩分と強烈な鉄分味で、多分、日本一マズイ。 西宮北ICから高速に入り、神戸を後にした。 あとはSAごとに休んだり食べたりしながら交代しながら走り続けた。深夜1時、自宅に到着。 遂にこの旅も終わり。出発からの走行距離は4634`であった。 本当に、本当に、すばらしい旅だった。 我々を、ここへ導いてくれた、すべてに感謝。 心の底から、感謝。