あ・ら・か・る・と

「2CVで全都道府県を制覇したよ」と一言でいっても
そりゃ〜もう山ほどのエピソードがあります。
全部書いたらサーバがパンクするので
ちょっと選んでみました。

職務質問に慣れよう!

そりゃ〜他県ナンバーのへんてこな車が
深夜に適当な場所に停まっているんですから
おまわりさんも職務質問しないわけには行かないでしょう。
日本中で5・6回ほど職務質問されています。
免許証を見せれば立ち去るので害はありません。が、
たいていの場合、ちょうど熟睡している時間に現れます。
めんどくさいので免許証をすぐに差し出したら
「ずいぶん慣れているな!」といわれてしまいました。
また、東北のおまわりさんは東北弁なので何を言っているのか
わかりません。逃げ出そうかと思いました。でもどうやら
「珍しい車だなあ。長野からこれで来たのかい?
でもここは暴走族が現れるから危ないよ!」
と、言っていたみたい。(たぶん?)

まぼろし2CV

その日は辺りが暗くなっても走りつづけていた。
いつもならとっくに寝場所を確保している時間なのに。
なぜならここは「大阪」。
賑やかなところは避けてきたが
夜の心斎橋はぜひ見てみたい!と思っていたのだ。
ちょうど腹も減った。たこ焼食べよう!
私は大坂名物「路上駐車」をし、車載自転車を組み立て、
心斎橋に向かった。そこは実に華やかだった。

くいだおれで食事もした。たこ焼も食べた。
うむ、満足。大阪最高で〜す!
それじゃー帰るぞ!ちりり〜ん!
車載自転車でさっそうと2CVのもとに走った。
が・・・「あれ?ここじゃない・・・」
似たようなビルが立ち並んでいるので方角を見失ってしまった。
「あれ!ここでもない!?ここはどこだ?」
完全に迷子になってしまった。
しかたない。交番に行って場所を聞くか。えーと・・・なんて聞くんだ?
「私の路上駐車した2CVはどこですかね?」
ぐあー!ダメじゃん!
その後は半べそをかきながら夜の大阪をくまなく徘徊しつづけ、
数時間後、ついに2CVを発見した。
「ぐったり」

夕焼け!にゃんにゃ〜ん!

東北のとある県での出来事です。
そろそろ「寝る場所検索モード」に入っていた私は
何気に脇道に入りました。思いっきり砂利道でした。
「引き返すか?」と迷っているとなんと大きな公園が現れたのです。
「こんなへんぴなところに公園が・・・いったい誰が訪れるのだ?」
しかもキャンプ施設らしいものまであります。
水道からは水が出るしトイレもある。誰もいなくて静か。
私は「いい場所を見つけた!」とにんまり。
自慢の車載炊飯器を用いてご飯を済ませたころ、脇の石段の
上に猫がいて、こちらを見ています。何かあげようかな。
でもさっき全部食べちゃったよ。ほうっておくとなんと猫は2CVの
屋根に乗っかってしまいました。キャンバストップなので
居心地がいいのでしょうか。下から突っついたところ
面白いように飛び跳ねていました。しばらく突っついていると
リアウインドウ越しに猫と目が合いました。猫は下りて
ドアをノックしました(本当です)。「なんだい?」と窓を開けたら
猫は力いっぱいジャンプして中に入ってきました。(びびった)
車の中を隅々物色した猫は食べられそうなものがないのを知ると
猫はふてくされて(?)ベッドの真ん中で寝てしまいました。
しかもいびきをかいています。「・・・俺はどこで寝るの?」
猫を端っこにどかして私も寝ましたがおしっことか
しないだろうなと心配でなんだか肩がこりました。
翌朝、猫は私が起きてもまだ寝ていました。
地図を見て今日のルートを決めていると背中に乗っかってきたり
シートでつめを研いだり・・・うわ!コラ!と怒るとすぐ止めたり
本当にかわいい猫でした。
「ついて来たら困るな。でも連れてっちゃうか・・」
ところが・・車のエンジンをかけると猫は別れを悟ったのか
現れたときと同じ石段に行き、見送ってくれました。
涙が出るほどかわいい猫でした。

くそ犬

四国での出来事。
暑いは蚊がいるわでとにかくまいっていた。
適当な場所で「今日はここで寝ようかな」と食事の支度を
していたところ・・・サンダルが片方見つからない。そんな馬鹿な?
と、あたりを見渡すと30メートルほど離れたところに
野良犬がいました。何か食っていやがる。こっち来ねえだろうな。
ん?・・・んんん!?
なんと食っているのは俺の片方のサンダルじゃねえか!
あわてて2CVで追いまわし、取り返しました。
よだれだらけのサンダル。ぼろぼろでした。
気に入っていたのに・・・

謎の動物

サンダルには他にもいろいろな話があります。
なぜサンダルが必要かって言うと、夜中トイレに行くとき
便利だからです。だ、もんで・・・車の外に置いたままにしたりも
します。すると、片方がなくなっていることがあります。
そんなときは辺りのヤブを捜索すると「ケモノ道」
があるのでその道をかき分けて進んでいくと
サンダルは見つかります。

(じゃん!)電気を大切にね!

 

熊本県の通詞島。ぽつんと風力発電の風車があり、
人気のない静かな場所だった。よーし!今夜はここで寝よう!
風力発電の風車の脇に陣取った。やがてあたりは真っ暗になった。
うとうとしていると、なにやら人の気配が・・・
怖いなぁ。こんな場所にいったい誰が?外に目をやると、
アベックがわらわらと集まっている。ええっ?
なんと!風車がこうこうとライトアップされているではないか!
昼間は誰もいなかったのにデートスポットなのかこりゃ・・・
しかもその風車はたまーにちょびっと回るだけ。
果たしてどれくらいの発電をしているのかは分からないが
明らかに「赤字」である。
ああ。でんこちゃんの声が聞こえる・・・

謎の贈り物


四国・九州から帰り、何日か経ってのことである。
家に大きな封筒が送られてきた。あけてみるとコカ・コーラのバッグが
二つ入っていた。はて?まったく身に覚えがない。同封の手紙を見ると
「当たる夏!美味しい夏!プレゼントのAコースに当選しました。」
と、書いてある。そういえば旅の途中、コンビニのおばちゃんが
「名前と住所を書くだけだから!」とか言っていたので
しぶしぶ書いた気が・・・それが当たってしまったらしい。
これは思いがけないプレゼントだ。今でも大切に使っている。

えーと・・・
まだまだいっぱいあるんだけどまぁこの辺で。